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●豆知識<健康> ・散歩の効用 ・秋からがおいしいサバ ・「笑う門には福来たる」 の医学的な意味
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■健康ブームでますます人気が高まる「ゴマ」のパワー 和え物やサラダ、アイスクリームなど利用範囲の広いゴマ。古くから、食用 だけでなく薬用、灯火燃料用としても使われてきた馴染みの作物だ。アフリカ が原産地だが、シルクロ−ドを経て中国に伝来したのち、日本に入ってきたの は奈良時代といわれている。この伝統的食材のゴマが、健康効果で人気が一層 高まっている。今や日本のゴマ消費量は15万トンと世界一だ。 たしかにゴマの栄養価は非常に高い。大さじ2杯で牛乳300ccに相当する カルシウムを、大さじ4杯分でほうれん草2把分の鉄分を含んでいる。また、 食物繊維も多い。さらに、最近の研究で明らかになった「ゴマリグナン」とい う成分には抗酸化作用があり、摂取するとビタミン類が肝臓などに効率良く作 用するようになるという。またゴマリグナンの主要成分の「セサミン」には、 アルコール代謝能力を高める作用がある。 このように健康増進効果があるゴマだが、国内生産量は年間100トン前後。 国内需要の99%以上が輸入品で占められている。ナイジェリア、中国、タンザ ニアからの輸入が多く、6〜7割はゴマ油の原料になる。価格競争では勝ち目 がない国産ゴマだが、セサミンの含有量が在来種の2倍以上も含まれる新品種 「ごまぞう」(独立行政法人農業技術研究機構・作物研究所が育成)の栽培が始 まり、健康ブームを追い風に今後は国産品の需要が伸びそうだ。 さて、ゴマには1つだけ欠点がある。表皮が硬いため、粒状では消化されず に排出されてしまうことだ。ゴマを食べるときには、栄養素がうまく吸収され るように切りゴマやすりゴマ、練りゴマにしたい。ゴマを使ったレシピは数多 い。和・洋・中と、この魅力的な食材を使いこなしてみよう。
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