豆知識<健康>


散歩の効用

秋からがおいしいサバ


笑う門には福来たる」
  の医学的な意味

免疫力強化に
 「きのこ」

滋養たっぷり
  旬の牡蠣(かき)

薬を服用する時の注意 
 食品との食べ合わせ

防衛体力」を高めよう

頭皮の元気を取り戻そう

健康ブームでますます人気が高まる「ゴマ」のパワー

ココアでホッと一息

花粉シーズンが
  やってきた!



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  健康ブームでますます人気が高まる「ゴマ」のパワー

 和え物やサラダ、アイスクリームなど利用範囲の広いゴマ。古くから、食用
だけでなく薬用、灯火燃料用としても使われてきた馴染みの作物だ。アフリカ
が原産地だが、シルクロ−ドを経て中国に伝来したのち、日本に入ってきたの
は奈良時代といわれている。この伝統的食材のゴマが、健康効果で人気が一層
高まっている。今や日本のゴマ消費量は15万トンと世界一だ。

 たしかにゴマの栄養価は非常に高い。大さじ2杯で牛乳300ccに相当する
カルシウムを、大さじ4杯分でほうれん草2把分の鉄分を含んでいる。また、
食物繊維も多い。さらに、最近の研究で明らかになった「ゴマリグナン」とい
う成分には抗酸化作用があり、摂取するとビタミン類が肝臓などに効率良く作
用するようになるという。またゴマリグナンの主要成分の「セサミン」には、
アルコール代謝能力を高める作用がある。

 このように健康増進効果があるゴマだが、国内生産量は年間100トン前後。
国内需要の99%以上が輸入品で占められている。ナイジェリア、中国、タンザ
ニアからの輸入が多く、6〜7割はゴマ油の原料になる。価格競争では勝ち目
がない国産ゴマだが、セサミンの含有量が在来種の2倍以上も含まれる新品種
「ごまぞう」(独立行政法人農業技術研究機構・作物研究所が育成)の栽培が始
まり、健康ブームを追い風に今後は国産品の需要が伸びそうだ。

 さて、ゴマには1つだけ欠点がある。表皮が硬いため、粒状では消化されず
に排出されてしまうことだ。ゴマを食べるときには、栄養素がうまく吸収され
るように切りゴマやすりゴマ、練りゴマにしたい。ゴマを使ったレシピは数多
い。和・洋・中と、この魅力的な食材を使いこなしてみよう。