豆知識<健康>

散歩の効用

秋からがおいしいサバ


笑う門には福来たる」
  の医学的な意味

免疫力強化に
 「きのこ」

滋養たっぷり
  旬の牡蠣(かき)

薬を服用する時の注意 
 食品との食べ合わせ

防衛体力」を高めよう

頭皮の元気を取り戻そう

健康ブームでますます人気が高まる「ゴマ」のパワー

ココアでホッと一息

花粉シーズンが
  やってきた!



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滋養たっぷり、旬の牡蠣(かき)
 牡蠣のおいしい季節がやってきた。春から夏は産卵期で身が痩せているが、
これから2月頃までは海の栄養をたっぷりと吸い、「海のミルク」という別名
にふさわしい濃厚な味わいが出てくる。

 牡蠣は栄養豊富で、体の抵抗力を高めてコレステロール・中性脂肪の増加を
抑えるタウリン、スタミナ源のグリコーゲン、ビタミンA・E・B6・B12、
鉄が含まれている。必須ミネラルの亜鉛の量は食品ではトップクラスだ。

 さて、これからの1カ月ほどは肝臓を酷使する時期になる。アルコールの飲
みすぎ、脂肪のとり過ぎで弱った肝臓には、亜鉛とビタミンAが貯えられてい
る牡蠣が効果的だ。とくに、レモンなどの柑橘類のビタミンCと一緒に生で食
べれば、亜鉛を効果的に摂取できる。

 生食時に注意したいのは、鮮度だけではなく食中毒ウィルス(ノーウォーク
ウィルス)だろう。生で食べるときには、紫外線で滅菌された海水で2〜3日
間浄化した「生食用」の牡蠣を買おう。
 同じ海で取れたものでも、滅菌処理していないものが「加熱用」だ。滅菌中
に「絶食状態」だった「生食用」は若干痩せてしまっている。割高ではあって
も鮮度が高いわけではないし、ウィルスは85度で1分以上加熱すれば死ぬので
使い分けよう。また、体調が悪いときには、生食を避けるようにしたい。

 牡蠣の料理法はさまざまあるが、栄養のことを考えれば生か、衣で栄養の流
出を防ぐフライ、煮汁まで食べる鍋や牡蠣ごはんがいいようだ。疲れがたまっ
たり風邪の流行る季節には、スタミナ補給と免疫力を高める牡蠣を食べて体を
いたわりたいものだ。