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●豆知識<健康> ・散歩の効用 ・秋からがおいしいサバ ・「笑う門には福来たる」 の医学的な意味
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■滋養たっぷり、旬の牡蠣(かき) 牡蠣のおいしい季節がやってきた。春から夏は産卵期で身が痩せているが、 これから2月頃までは海の栄養をたっぷりと吸い、「海のミルク」という別名 にふさわしい濃厚な味わいが出てくる。 牡蠣は栄養豊富で、体の抵抗力を高めてコレステロール・中性脂肪の増加を 抑えるタウリン、スタミナ源のグリコーゲン、ビタミンA・E・B6・B12、 鉄が含まれている。必須ミネラルの亜鉛の量は食品ではトップクラスだ。 さて、これからの1カ月ほどは肝臓を酷使する時期になる。アルコールの飲 みすぎ、脂肪のとり過ぎで弱った肝臓には、亜鉛とビタミンAが貯えられてい る牡蠣が効果的だ。とくに、レモンなどの柑橘類のビタミンCと一緒に生で食 べれば、亜鉛を効果的に摂取できる。 生食時に注意したいのは、鮮度だけではなく食中毒ウィルス(ノーウォーク ウィルス)だろう。生で食べるときには、紫外線で滅菌された海水で2〜3日 間浄化した「生食用」の牡蠣を買おう。 同じ海で取れたものでも、滅菌処理していないものが「加熱用」だ。滅菌中 に「絶食状態」だった「生食用」は若干痩せてしまっている。割高ではあって も鮮度が高いわけではないし、ウィルスは85度で1分以上加熱すれば死ぬので 使い分けよう。また、体調が悪いときには、生食を避けるようにしたい。 牡蠣の料理法はさまざまあるが、栄養のことを考えれば生か、衣で栄養の流 出を防ぐフライ、煮汁まで食べる鍋や牡蠣ごはんがいいようだ。疲れがたまっ たり風邪の流行る季節には、スタミナ補給と免疫力を高める牡蠣を食べて体を いたわりたいものだ。
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