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●豆知識<健康> ・散歩の効用 ・秋からがおいしいサバ ・「笑う門には福来たる」 の医学的な意味
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■免疫力強化に「きのこ」 健康志向の高まりで、このところ注目を浴びているのがきのこ類。きのこは 秋の食卓をにぎわすものだったが、栽培技術の進歩で1年を通して出回り、新 顔きのこも続々と登場している。 きのこにはタンパク質、繊維質、ビタミンB群、ビタミンDなどが含まれて いるが、食物繊維の一種である「β−グルカン」が豊富なのが特長だ。 このβ−グルカンは免疫力を活性化する物質。免疫力とは、病気にならない よう生まれつき体に備わっている力だが、30歳でピークに達するといわれる。 以降は、加齢やストレス、栄養バランスの乱れから低下していくが、きのこ類 が低下を抑えてくれる。とくにしいたけやマイタケにβ−グルカンが多く、が んや感染症予防にも効果があるとか。現在、きのこから作った制癌剤が医療現 場で使われている。 さて、店頭には多種類のきのこが並んでいるが、馴染み深いしいたけの表示 に注目してみよう。 生や干したものに、「原木栽培」と書いてあるものがあるが、これはコナラ やクヌギに菌を埋め込んで作ったということ。現在、国内の生しいたけの約半 分は、短期間で収穫可能な「菌床栽培」で、オガクズに米ぬかなどの栄養分を 加えてブロック状にした菌床で栽培されている。原木栽培のほうが割高だが、 原木の滋養を吸収しているので歯ごたえや風味、香りが良いといわれる。 きのこは独特の香りや歯ごたえを壊さずに料理したいものだ。焼いても炒め てもおいしいが、これからの時期は何種類ものきのこを1度に楽しめる鍋料理 で、新顔きのこも食べ比べてみてはいかがだろうか。
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