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●豆知識<健康> ・散歩の効用 ・秋からがおいしいサバ ・「笑う門には福来たる」 の医学的な意味
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■秋からがおいしいサバ 秋サバ、寒サバと呼ばれるように、真サバがおいしくなるのはこの時期から だ。旬のサバはよく太って脂質が20%以上もあり、旨みが増している。 この脂には、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン 酸)が多量に含まれる。EPAは肝臓での脂肪合成を防ぎ、血液中の中性脂肪 を低下させるのに効果的だ。また、動脈硬化や心筋梗塞も予防する。DHAは 記憶や視力の向上にも役立つ、中高年の健康には欠かせない魚だ。 大衆魚・サバは、脂だけでなく各種栄養の宝庫だ。皮にはビタミン類、とく に脂肪を分解してエネルギーにするときに必要なビタミンB2が豊富で、体脂 肪を減らす効果がある。また、血合いの部分にはレバーと同じくらいの鉄分が 含まれているので、残さず食べないともったいない。 和・洋・中のどんな料理でも使えるサバだが、気になるのは生臭さだろう。 この臭いの元であるトリメチルアミンは、生ではほとんど気にならないが、熱 を通すと臭みが強くなるのが特徴。苦手な人は味噌煮にしよう。煮汁に溶けた 味噌がコロイド状になり、トリメチルアミンを吸着するので生臭さが薄れる。 市販の焼肉のタレをもみこんで焼いても、不思議と臭わない。 さて、「サバの生腐れ」という言葉があるように、サバは足が早い。魚では タンパク質分解酵素の働きがかなり強いほうなので、小売店で買ったサバを刺 身で食べるのは避けたほうがいいようだ。火を通していても、鮮度が落ちたも のを食べると、アレルギーが出ることがあるのでご注意を。
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