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●豆知識<健康> ・散歩の効用 ・秋からがおいしいサバ ・「笑う門には福来たる」 の医学的な意味
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■「笑う門には福来たる」の医学的な意味 「笑う門には福来たる」という言葉があるように、笑いが心と体に良いこと は昔から経験的に分かっていた。最近、その効用が脳や血液の研究で解き明か されつつある。さて、笑いにはどんな働きがあるのだろうか。 人間の体は、笑うと脳波の一種のアルファ波が増えて心身がリラックスする だけでなく、思考時に増えるベータ波も増えて、脳全体の機能も良くなるのだ という。また、笑ったあとには脳の血流量が増え、末梢神経にまで血液が行き 渡り、新陳代謝が良くなるという実験結果が出ている。 変化が現われるのは脳だけではない。 笑う前後の動脈血を調べると、酸素の分圧が増えているという。これは、血 液がアルカリ性になったということ。現代人は肉食やストレスなどで血液が酸 性に傾きやすいが、笑いがそれを緩和してくれるようだ。 また、がん細胞や細菌に侵された細胞を死滅させるナチュラルキラー細胞 (NK細胞)を、笑いが活性化させるということも分かってきた。 一部の医療機関では笑いの効用に注目し、リウマチなどの痛みの強い病気に 罹っている人のリハビリ治療に落語を取り入れている。痛みや将来動けなくな るかもしれないという不安を、笑っている瞬間はすっかり忘れて無の状態にな ることで、ストレスが軽減されるという。また、痛みは心理的要因に左右され るが、笑いには痛みを和らげる効果があることも、患者の聞き取り調査によっ て分かっている。 笑いは、心と体の元気を取り戻す生活の知恵だ。大いに笑って、気分転換し よう。ただし、人をおとしめるような笑いは逆に害になるそうなので、楽しい 笑いの種を見つけよう。 [関連ページ] ●日本笑い学会 http://www.age.ne.jp/x/warai/
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