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●豆知識<健康> ![]() ・マンゴーは栄養たっぷりの 「女王」 ・手ぬぐいの知識、あれこれ ・ポリフェノールの豊富なナス ・肝臓力アップには土用の シジミ ・「梅雨アナゴ」は旨いアナゴ の代名詞 ・アスパラに新顔登場 ・メロンは健康維持に効果の ある機能性食品 ・外食時のひと工夫 ・新茶を味わおう ・第7の栄養素「ポリフェノー ル」に注目! ・菜の花は食べて良し、見て良し ・春のイライラは タウリンで解消
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■「梅雨アナゴ」は旨いアナゴの代名詞 4月30日に沖縄地方と奄美地方が梅雨入り沖縄地方から梅雨前線が北上してい る。東北北部が梅雨明けする7月末ごろまでうっとうしい空模様が続く。日照 不足で野菜が値上がりしたり食中毒が増えるなどこの時季は嫌われがちだが、 すし種や蒲焼き、天ぷらにされるアナゴは程よく脂がのって1年中で最もおい しい時期を迎える。アナゴ科のなかでもマアナゴは特に美味だといわれている。 高タンパクで生活習慣病の改善に効果のあるEPA、DHAも豊富なうえに、目の 働きを がん予防効果もあるとされているが、免疫力を高めて喉や気管を 保護するので夏風邪を予防する働きがある。蒸し暑くなったり 気温が低くなったりする梅雨特有の不安定な気候での健康管理 には格好の「旬のクスリ」ということになる。 ところでアナゴ(穴子)の名前の由来は、昼間は海底の砂泥や岩穴などに潜 り込んでいるから。暗くて狭い場所が大好きなこのアナゴはミステリアスな魚 だ。産卵時期も産卵場所も不明なことに加えて、透明で柳の葉っぱのような形 をした仔魚(しぎょ)のエサも明確にはわかっていない(マアナゴだけは、プ ランクトンのフンやプランクトンが脱皮したゼラチン状の殻が餌だと判明)。 さらに仔魚が栄養を蓄えてアナゴの形に変態すると、仔魚時の6割ほどに体が 縮んでしまうというおまけまで付いている。 さて、謎の多いアナゴだがふっくらと身の厚みが増す梅雨時にこそ素材の味 を生かして頂きたいものだ。ウナギのように脂が強くないので料理法は数々あ るが、じめじめした時季にはさっぱりとした白焼きをおすすめしたい。夏に出 回るやわらかな口当たりの生酒とも絶妙の相性だ。 またアナゴはおおむね全国で獲れるので、地元産のアナゴを使った名物駅弁 や空弁(空港で売っている弁当)が多い。出張や旅行の際には、ご当地アナゴ 弁当を味わって旅の疲れを吹き飛ばすのもいい。
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