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●豆知識<健康> ![]() ・マンゴーは栄養たっぷりの 「女王」 ・手ぬぐいの知識、あれこれ ・ポリフェノールの豊富なナス ・肝臓力アップには土用の シジミ ・「梅雨アナゴ」は旨いアナゴ の代名詞 ・アスパラに新顔登場 ・メロンは健康維持に効果の ある機能性食品 ・外食時のひと工夫 ・新茶を味わおう ・第7の栄養素「ポリフェノー ル」に注目! ・菜の花は食べて良し、見て良 し ・春のイライラは タウリンで解消
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■菜の花は食べて良し、見て良し ピリッとした辛味がおいしい「菜の花」(アブラナ、ハナナとも呼ぶ)の出荷 が最盛期を迎えている。食卓に春を添えるには格好の野菜だが、目においしい だけでなく栄養価も相当なものだ。しかも菜の花は葉菜として季節を楽しむだ けのものではない。油を絞る作物としても古くから栽培されてきた。平安時代 には燈火に、江戸時代以降には「なたね油」として食用にしてきたし、最近で は有害物質の排出が少ない代替燃料としても注目を集めている。時代とともに 利用法は変わってきたが、菜の花は日本人には馴染み深い作物といえるだろう。 さて、地中海から北ヨーロッパにかけてが原産地といわれている菜の花が中 国を経て日本に伝来したのは、奈良時代ごろといわれている。当時は葉を食べ ていたが、のちに種子は薬として用いられるようになった。唐の時代の医学書 『本草拾遺(ほんぞうしゅうい)』(739)には、煮て食べると血の滞りをなくし て腰や脚の疼痛や炎症をとる、油を頭に塗ると頭髪が黒くなるという記述もあ る。現在でもアブラナ科の植物は漢方生薬として用いられている。
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