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■話題の栄養素たっぷりの鶏肉をもっと食べよう 安くて美味しい鶏肉は家庭料理の定番だ。焼く、揚げる、蒸す、炒める、煮 ると料理法も多彩だが、健康を維持する機能性も部位によって様々。一口に鶏 肉といっても肉、皮、内臓肉それぞれに旨みと食感が違うのも魅力の食材だ。 では、部位ごとの特色を紹介しよう。 ・モモ肉−鉄分豊富で貧血予防に効果的。ビタミンB群は新陳代謝を高める。 ・ムネ肉−口内炎や消化器障害を予防するナイアシンが多い。 ・ささみ−脂肪がほとんどなく、肉類ではトップの高タンパク。 ・手羽−血管を強化し、肌の潤いを保つコラーゲンやエラスチンが豊富。 ・皮−美容効果の高いコラーゲンたっぷり。脂を落としてから調理しよう。 ・きも(肝臓)−ミネラルの宝庫。動脈硬化を防ぐビタミンAが豊富。 ・すなぎも(胃袋)−タンパク質と味覚障害を予防する亜鉛がいっぱい。 ほかにも、鶏肉には注目の栄養素がある。血圧上昇、脳卒中の発症を抑える 働きのある「メチオニン」だ。脂肪肝の予防や肝機能の強化作用もあるので、 飲むときには鶏料理をおすすめしたい。さらに、いま話題になっている成分の 「アンセリン」と「カルノシン」の両方が豊富に含まれている珍しい食品だ。 これらの成分は体をさびさせる活性酸素と戦ってガンを予防するだけでなく、 疲労物質の乳酸を除去する働きもある。疲れたときにも鶏料理なのだ。 メチオニン、アンセリン、カルノシンの含有量は鶏肉のなかでも特にムネ肉 に豊富だ。ムネ肉は脂肪分が少ないので火を通しすぎるとパサパサするきらい があり、コクのあるモモ肉人気におされ気味だが、この成分を考えるとムネ肉 を是非とも見直したいものだ。価格的に割安な点も見逃せない。 鶏肉には低カロリー、高タンパク、アミノ酸豊富、消化が良いという特徴が あるので、子どもからお年寄りまでおすすめしたい健康食材だ。ただし、体の 抵抗力が弱まっているときには、きもは生で食べないようにしよう。 |
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