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■大腸がんには7つのサインがある 大腸がんは食生活の欧米化とともに増えてきている病気で、50代から急増す る中高年の大敵だ。男性患者の比率が高く、2015年には胃がんを抜くと予想さ れている。しかし、患者数は増加しているものの死亡率が高まっていないのは、 早期発見すれば治癒率が高い「治りやすいがん」だから。そこで今回は、自己 チェックのポイントと罹らないための食生活の注意など取り上げよう。 初期には自覚症状があまりないが、以下の7つの自己チェックポイントはお さえておこう。 (1)下痢と便秘が交互に起こる。 (2)残便感があり、すっきりしない。 (3)粘液が混じったり、泥状の便や血液が混じる便が何度も出る。 (4)原因不明の貧血。 (5)腹にしこりがある。 (6)腹が張る。 (7)何となく下腹が痛む。 大腸がんは早期発見が勝負の病気なので、思い当たることがあれば念のため に専門医に相談しよう。便の血を痔疾と決め込まないことが大切だ。 だが、早期発見以上に重要なのは予防につながる生活だろう。今のところ最 も効果的だとされているのは、便秘を予防する食物繊維や抗酸化作用のあるビ タミンが含まれる野菜と果物の摂取を増やすことだ。 大腸がんの原因のひとつは「肉食」だといわれているので、なるべく魚や脂 肪分の少ない鶏肉の献立を増やすのも効果的だろう。また、運動不足も大腸が んの増加原因なので、スポーツが無理ならせめて毎日「大股でさっそうと歩く」 ように心がけよう。 さらに40歳を過ぎたら、自覚症状がなくても1年に1回は便の表面を採便棒 でこする「免疫便潜血反応検査」を受けておくことが大切だ(大腸がんであっ ても1〜2割は潜血反応が陽性にならないことがある)。自治体の住民検診な ら料金が安いので、まずはがん検診制度を調べてみよう。億劫がらずに定期的 に検査を受けていくと、体全体の変調にも敏感になるので一挙両得だ。 |
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