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 97「むずむず脚症候群」は治療で改善しよう!
 98チーズは「食べるトランキライザー」
 99話題の栄養素たっぷりの鶏肉をもっと食べよう
100春の息吹は、たけのこで味わおう
101大腸がんには7つのサインがある
102「春ニンジン」は葉まで食べよう 
103若返りの秘訣は軽やかな歩行にあり



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春の息吹は、たけのこで味わおう
 今日は雛祭り。冬から春へ、季節が進む喜びを実感させてくれる節句だ。そ
の祝いの膳に昔から欠かせないものといえば、春の息吹が感じられる新芽だろ
う。ふきのとう、つくしなど春の新芽にはいろいろあるが、料理法も多く幅広
い年齢の人たちに喜ばれるのは「たけのこ」ではないだろうか。

 さて、皮付きのたけのこが店頭に並び始めたが、選び方のコツは土の中から
顔を出さないうちに掘り出された皮が薄茶色のたけのこを見つけることだ。早
春の掘り立てなら、えぐ味やアクが少なく、柔らかい歯ざわりがこたえられな
い。たけのこ料理の秘訣は、買って来たらすぐに下茹ですることに尽きる。外
皮を5〜6枚はがしてあく抜きのぬかを鍋に入れて茹で、そのまま冷まして半
日ほどおけば準備完了だ。

 あとは煮物や炒め物、和え物など好みの料理に仕上げていけばよい。煮物が
残ってしまったら、次の日には天ぷらにすると目先が変わって美味しくいただ
ける。小さなたけのこが手に入ったら、皮付きのままアルミ箔で包んで焼けば
香ばしい春の香りが楽しめる。ほんのりと甘みが出ておすすめしたい一品だ。

 たけのこを栄養面から見るとたんぱく質が多く、「活動のビタミン」と呼ば
れるビタミンB1、「肝臓と皮膚のビタミン」のビタミンB2も含まれるが、最も
注目したいのは食物繊維だ。不溶性食物繊維のセルロースが豊富で、発ガン物
質の吸着率がほかの野菜の食物繊維より群を抜いて高いという特長を持つ。日
本人に増加傾向にある大腸ガンの予防効果が期待できる野菜だといえる。

 さあ、今日は雛寿司や吸い物に入れたり、木の芽を添えた若竹煮を食べて、
凍てついた土を割って出てきた春のパワーを体にたっぷりと取り込もう。1日
に1メートルも伸びることがあるという「たけのこ」にあやかって、この春は
「破竹の勢い」といきたいものだ。