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 97「むずむず脚症候群」は治療で改善しよう!
 98チーズは「食べるトランキライザー」
 99話題の栄養素たっぷりの鶏肉をもっと食べよう
100春の息吹は、たけのこで味わおう
101大腸がんには7つのサインがある
102「春ニンジン」は葉まで食べよう 
103若返りの秘訣は軽やかな歩行にあり



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「むずむず脚症候群」は治療で改善しよう!
 床に入ってしばらくすると、脚がむずむずしたり虫がはっているような不快
感で眠れなくなった経験はないだろうか。どこかが激しく痛んだりするわけで
はないが、布団の中でじっとしていられなくなり起き出してしまい、入眠でき
なくなる悩みを訴える人が増えている。これは「むずむず脚症候群」という睡
眠障害で、欧米の調査では人口の3〜5%が発症しているという。

 家族に話しても「気のせい」の一言で片付けられて、悲しく引っ込むしかな
かった人が多かったようだが、ちゃんとした病名が付いた症状だと知って気持
ちが軽くなったのでは。軽症なら不眠に悩むことは少ないが、重症化すると睡
眠不足だけでなく憂鬱になったり、日中にも不快な症状が現われるようになる。

 では、どんな症状が出るのだろうか。安静時に下肢がむずむずする、虫がは
うような違和感のほかにも痛み、かゆみ、しびれ、灼熱感などがあげられる。
時には腕や胸、腹部にもこれらの症状が現れる。患部をさすったり動かしたり
すると不快感が軽減することが多く、夕方から夜に症状が出やすい。しかし重
症化すると、昼間じっとしていても脚がむずむずしてきて仕事などに支障をき
たす場合もある。残念ながら、はっきりした原因は未だ特定されていない。

 だからといって、じっと我慢するしか手はないと諦めてはいけない。現在、
治療法は確立されており、薬物療法(1日1回、就寝前に薬を服用)を受けた
患者の約8割が改善しているという。悩んでいる人は、睡眠障害を専門にする
医師などに相談してみよう。病院に行くほどでもないが、という人には筋肉を
ほぐすストレッチやマッサージ、軽い運動がおすすめだ。寝る前にアルコール
やカフェインを摂ると症状を悪化させるので控えよう。家族の「むずむず脚症
候群」に対する理解も、苦痛を和らげる「薬」になるかもしれない。

[関連ページ]
●日本睡眠学会のホームページ(睡眠障害の学会認定医と医療機関が掲載)
  http://www.jssr.jp/