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■若返りの秘訣は軽やかな歩行にあり 彼岸も過ぎ、「ふるさとや どちらを見ても 山笑ふ」(正岡子規)とうたわれ た芽吹きの季節がやってきた。春の風景を味わうには、遠くの山並みだけでな く草の花や街路樹の新芽なども見逃さないウォーキングが一番では。それに、 ウォーキングには無理なく体を若返らせる働きがあるのだ。 まずは、ウォーキングの健康効果を紹介しよう。 (1)心臓強化→心臓の収縮量が増え、血液の拍出量も増加。心拍数は減少。 (2)血管強化→血管が太くなり、毛細血管が増えて酸素が全身に運ばれる。 (3)肺の強化→換気量が増えて、肺の働きが活発になる。 (4)血管の弾力増強→血管が柔軟になり、血圧が安定する。 (5)体の引き締め効果→脂肪が減って筋肉量が増え、腹や脚が引き締まる。 (6)脳の活発化→歩行が大脳を刺激して脳の血流が良くなる。 (7)抵抗力の強化→寒暖の刺激に対する体の抵抗力がつく。皮膚も強くなる。 (8)腰痛予防→腰の筋肉が鍛えられる。階段や坂道歩行がより効果的。 このように、若い人にはもちろんだが、中高年にも体の衰えにストップをか けるどころか身体機能をよみがえらせる無理のない運動だといえる。ただし、 歩行フォームを間違えると効果が半減してしまうので注意しよう。歩幅はでき るだけ広くとり、膝を伸ばしながら「後ろの足のつま先で地面をけり、着地は かかとから」「背すじを伸ばして、おなかを引き締める」「手は軽くにぎり、 ひじは直角に曲げる」の3点に注意して歩こう。ウォーキングシューズを履い て足や関節への衝撃を減らし、安全歩行を心がけることが不可欠だ。 とくにウォーキングをすすめたいのは、体重オーバーが気になっているとき だ。1分間に100mの距離を大またで歩くと、30分の消費カロリーは200kcalに もなるのだ(ぶらぶら歩きだと、その半分しか消費しない)。さらに耳寄りな のは消費エネルギーのほとんどが脂肪の燃焼だということ。だたし、呼吸が乱 れるほどの速歩になると、脂肪より糖を燃焼させる結果に終わるので程々の速 さで。 最初は「ちょっとキツイかな」という速度で1回10分、1日3回歩いてみよ う(通勤・退勤時と昼休みなど)。しばらくすると短時間では物足りなくなる だろう。そう感じたら歩行時間を1回30分に延ばして1日1〜2回歩いてみよ う。頬をなでる春の風を感じながらの快歩と快汗で心も晴ればれ、さらに無理 なく健康と若返りまで手に入れよう。 |
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