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■免疫力強化には熟したバナナがおすすめ バナナは免疫力を向上させるだけでなく、抗酸化作用や抗ウィルス作用があ ることがわかってきた。マウスを使った実験では、がん細胞の増殖を抑えると いう結果も出ているそうだ。そんな驚きのバナナ・パワーの秘密はどこにある のだろう。 これらの健康効果に重要な役割を果たしているのはフラボノイド類(バナナ の色素)だ。人間の体を病原菌から守っている「立役者」は骨髄で作られる白 血球だが、この白血球はがん細胞や細菌を破壊して食べてしまうマクロファー ジに変化する。フラボノイドは白血球の産出を促すだけでなく、より増えたマ クロファージの活性をも高めるのだという。 さらに「心の安らぎ」にも一役買っている。あの甘くねっとりとした果肉を ほおばったあとに気持ちが穏やかになったような気がしたり、気力を取り戻し た経験はないだろうか。果実としては非常に稀なことだが、バナナには精神を 安定させるセロトニンや集中力と活力を高めるドーパミンという2つの神経伝 達物質が含まれている。けっして気のせいではなく、これらの物質が「元気の 素」になっていたというわけだ。 これらのバナナ効果をたっぷりと享受するにはコツがある。熟して「シュガ ースポット」と呼ばれる茶斑が出たころに免疫力を増強する効果が上がってく るので、買って来たら室温で追熟させて「そばかす」が皮全体に出るのを待っ て食べることだ。バナナは熟してくると自分で熱を発して20度位になるので、 冷蔵庫内の温度上昇を招く点からも野菜室では保管しないように。 「ミラクルフルーツ」と呼ばれるほど栄養が豊富で、速効性も持続性もあるエ ネルギー源としてトップアスリートたちにも人気のあるバナナ。「体も心もち ょっと疲れたな」という日は、茶斑の出た「お買い得品」を買って帰ろう。 |
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