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■恐い糖尿病は腹8分目の食事で撃退だ! 現在、国内の糖尿病有病者と発症一歩手前の予備軍を合わせると1620万人に 達するといわれている。今や糖尿病は「国民病」といえそうだが、急増中のこ の病気には自覚症状がないので早期発見が難しい。そこで今回は、予防のため の食事を中心に生活上の注意点を探ってみよう。 糖尿病とは「インシュリンの欠乏や分泌不足で血糖値(血液中のブドウ糖の 量)が高い状態が継続する病気」だ。適切な治療をしないと視力障害、神経障 害、腎不全などの合併症を引き起こす。動脈硬化が原因の心筋梗塞や脳梗塞、 足の壊疽(えそ)など全身に影響を及ぼす病気でもある。この油断ならない糖尿 病有病者の9割以上は食べ過ぎ、運動不足、ストレス、飲酒などの生活習慣と 関連する中高年に多い「2型糖尿病」だ。 この「2型糖尿病」の予防には摂取カロリーを減らす食生活が欠かせない。 腹8分目に抑えた食事を1日3回規則正しく取り、よくかんでゆっくりと食べ ることが大切だ。ヨーグルトや大豆食品を献立に加え、料理法は油控えめを心 がけよう。マグロなら赤身、鶏なら皮なし胸肉やササミ、豚ならヒレなど脂肪 分が少ない部位を選ぶだけで摂取カロリーはだいぶ減らせる。また、食物繊維 の多い全粒穀物(全粒粉や玄米、そば)や果物、野菜の摂取が有効だという。 さらに、飲酒量が増えると発症の危険が高まるので、酒量を減らす(日本酒 なら1日1合程度まで)だけでなく休肝日を週に連続2日は設けてアルコール 摂取を控えよう。愛煙家には辛い話だが、じつはタバコも糖尿病の大敵なのだ。 ガンを誘引する恐れもあるので節煙といわず禁煙をお勧めしたいところだ。 適度な運動にはストレス発散の効用もあるが、ウォーキングは血糖値を下げ るので糖尿病予防には最適だ。内臓などにたまった脂肪は体に有害な活性酸素 を増加させて糖尿病に罹りやすくするので、肥満を防ぐためにも運動は欠かせ ない。どうやら、糖尿病予防には自己管理と摂生が大切なようだ。 とくに健康診断で血糖値が高めだった人はあっさりメニューを腹「7」分目、 よく歩き、上手にストレスを発散して気長に血糖をコントロールしよう。 [関連ページ] ●厚生労働省「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-5.html |
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