●豆知識<健康>
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紀元前からあった「にん
にく健康法」
・秋を告げる梨
・秋カブは根から葉まで
・脳梗塞の前触れを見逃すな!
・秋から冬の「肌荒れ・か
ゆみ」対策
・海苔にも旬がある
・五十肩は軽い運動で解消
・冬の不眠症
・小正月は小豆(あずき)で
邪気払い
・スプラウトはミネラルの宝庫
・慢性頭痛の対処法
・尿で健康チェック
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■ スプラウトはミネラルの宝庫
スーパーの野菜コーナーに行くと、いろいろな種類の「スプラウト」が並ん
でいる。スプラウト(sprout)とは植物の新芽のこと。成熟した野菜よりも、ビ
タミンやミネラルが多いので注目されている食材だ。なにしろ、新芽が出て最
初の葉が出る段階で、種子にはなかった種類のビタミンやミネラルなどの栄養
成分を合成するのだという。今回は新芽に秘められた力を紹介したい。
「もやし」や「かいわれ大根」は馴染みがあるが、最近は新顔が続々登場し
ている。たとえばブロッコリー。じつはこれがスプラウトブームの火付け役に
なったものだ。1997年にアメリカで抗ガン作用のある成分が含まれていると発
表されるや、アメリカ国内で急速に売り上げを伸ばし、この動きが日本にも波
及した。注目の成分は辛みの元となる「スルフォラファン」で、発芽して3日
目のものには成長したブロッコリーの20〜50倍も含まれているそうだ。もちろ
んビタミンC、B1、B2、カロテンなども豊富だ。
ほかに赤キャベツ、カラシナ、クレソン、ミズナ、
ソバなども販売されているが、どれにも成熟したもの
にはない優れた栄養が含まれている。
とくにソバスプラウトは血管の強化に有効なルチンや
抗酸化作用のあるポリフェノールが非常に多いので、
中高年の人にはおすすめだ。スプラウトは揮発性や
水溶性の成分を含んでいるものもあるので、サラダや
サンドイッチなどの生食で風味やしゃきしゃきした歯
ごたえを楽しむのが良さそうだ。
買うときには葉も軸もみずみずしくピンとしているものを選び、保存すると
きには乾燥しないようにして野菜室に。スプラウトの良さは家庭で意外と簡単
に栽培できる点にもある。栽培キットも売っているが、スプラウト用の種(普
通の種には農薬がコーティングされているので使わないこと)を買えば台所に
あるものを使って育てられる。
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