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 五十肩は軽い運動で解消
 
 いわゆる「五十肩」は医学用語で「肩関節周囲炎」といい、肩の痛みで腕が
上がらなくなる症状を指すが、中年期に発症するのでこう呼ばれている。冷え
ると痛みが強くなるので、冬には一層辛くなる人が多いようだ。とくに夜から
明け方にかけて痛みで目を覚ますことが多くなるという。

 では、どうして五十肩になるのだろうか。肩の関節を動かす4つの筋肉(腱
板 けんばん)は薄い腱になっており、どうしても血行が悪くなりがちなのに
40代・50代になるとさらに弱ってきてしまう。そのため重いものを持つ、ぶつ
けるといったちょっとした衝撃で炎症を起こしてしまい、痛みが引き起こされ
ると考えられている。

 ほとんどの場合は鈍い痛みだが、つり革につかまったり髪を整えたりという
ちょっとした行為で頻繁に痛みが走るため、生活上の不便を強いられる。さら
に、痛いから動かさない→動かさないから筋肉が固まる→さらに動かなくなっ
て痛みが増す、という悪循環に陥りやすい。腱が弱っているので炎症は治りに
くいが、放置しておくと肩の筋肉がやせて症状が悪化してしまう。

 このような場合に有効な対処法は、痛みをコントロールしながら無理のない
運動をすることだ。風呂にゆっくりとつかって肩を動かしたり、入浴後に軽い
ストレッチをしたり、水を入れたペットボトルを持って振り子のようにゆっく
りと前後左右に腕を動かす運動などをしよう。また、重症の場合は専門医にき
ちんと診断してもらい、適切なリハビリを受けたほうがよい。

 五十肩と折り合って生活していくのはなかなか大変だ。痛みが起こる前から
肩の筋肉を動かしたり仕事中に同じ姿勢を続けない、ラジオ体操をするなど、
日ごろから意識して体を動かそう。激しい運動でなくとも予防効果は十分ある。
 追伸:「店長より一言」

 「無理のない運動と思っても、気になってつい普段しないような動作をして、
 ますます悪化させてしまいやすいものです。
 ここは根気よく、たとえば物を動かす時など脇を締めて体全体を使うように
 して、肩にかける負担を最小限にする手段も一考かと思います。」