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●豆知識<健康> ・ 紀元前からあった 「にんにく健康法」 |
■ 脳梗塞の前触れを見逃すな! かつては日本人の脳卒中は脳出血が圧倒的に多かったが、現在では脳梗塞の ほうが多くなっている。脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血液が流れなくなり、 脳細胞が壊死すること。若い頃から徐々に進んでいた動脈硬化で脳の血管も狭 くなり、そこに血栓(血の塊)が詰まってしまうことが原因だ。とくに中年期 以降の肥満は、動脈硬化を促進する危険因子である高血圧症・糖尿病・高脂血 症を伴う場合が多いので、ウェートコントロールには気を配りたいものだ。 だが、この危険因子を取り除けば脳梗塞は防げるのだろうか? 答えはイエ ス。喫煙や酒の飲みすぎとともに、危険因子が少なくなるほど発症が抑えられ るようだ。生活習慣病(とくに高血圧症)にならないように、摂取エネルギー を抑えて適正体重に戻したり、減塩食、適度な運動や節煙・節酒を心がけよう。 それでも脳梗塞の心配はゼロにはならないので、自分の体の変化によく気を 配ることが大切。その理由は脳梗塞の発作を起こす前に、ごく軽い段階で「一 時的」に「前触れ(一過性脳虚血発作)」が現われることがあるからだ。脳梗 塞を起こした人の30〜40%の人が、この前触れを経験しているという。 たとえば、 (1)片方の手足がしびれたような感じがする (2)足を引きずって歩いていると指摘された (3)急に手に力が入らなくなり、箸や茶碗、ペンなどを落とす (4)突然、めまいに襲われる (5)ろれつが回らなくなり、うまくしゃべれなくなる (6)ふらついて、まっすぐ歩けなくなる (7)つまずきやすくなる (8)食べ物や飲み物にむせる (9)物が二重に見えたり、視野が狭くなるなどだ。 この前触れは多くの場合、5〜15分ほどで消えてしまう。脳血管に小さな血 栓が詰まったときに起きるのだが、その血栓が溶けて血流が再開するからだ。 しかし、これは警告症状。当てはまることがあったら、この時期を逃さないよ うにすぐに受診しよう。「疑わしいだけだ」とか「空振りだったらみっともな い」などとは考えないで。この段階で治療ができれば、薬の服用などで脳梗塞 の発作を予防することができる。体からの警告をうまくキャッチしよう。
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