豆知識<健康>

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脳梗塞の前触れを見逃すな!

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   脳梗塞の前触れを見逃すな!

  かつては日本人の脳卒中は脳出血が圧倒的に多かったが、現在では脳梗塞の
ほうが多くなっている。脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血液が流れなくなり、
脳細胞が壊死すること。若い頃から徐々に進んでいた動脈硬化で脳の血管も狭
くなり、そこに血栓(血の塊)が詰まってしまうことが原因だ。とくに中年期
以降の肥満は、動脈硬化を促進する危険因子である高血圧症・糖尿病・高脂血
症を伴う場合が多いので、ウェートコントロールには気を配りたいものだ。

 だが、この危険因子を取り除けば脳梗塞は防げるのだろうか? 答えはイエ
ス。喫煙や酒の飲みすぎとともに、危険因子が少なくなるほど発症が抑えられ
るようだ。生活習慣病(とくに高血圧症)にならないように、摂取エネルギー
を抑えて適正体重に戻したり、減塩食、適度な運動や節煙・節酒を心がけよう。

 それでも脳梗塞の心配はゼロにはならないので、自分の体の変化によく気を
配ることが大切。その理由は脳梗塞の発作を起こす前に、ごく軽い段階で「一
時的」に「前触れ(一過性脳虚血発作)」が現われることがあるからだ。脳梗
塞を起こした人の30〜40%の人が、この前触れを経験しているという。
たとえば、
 (1)片方の手足がしびれたような感じがする
 (2)足を引きずって歩いていると指摘された
 (3)急に手に力が入らなくなり、箸や茶碗、ペンなどを落とす
 (4)突然、めまいに襲われる
 (5)ろれつが回らなくなり、うまくしゃべれなくなる
 (6)ふらついて、まっすぐ歩けなくなる
 (7)つまずきやすくなる
 (8)食べ物や飲み物にむせる
 (9)物が二重に見えたり、視野が狭くなるなどだ。

 この前触れは多くの場合、5〜15分ほどで消えてしまう。脳血管に小さな血
栓が詰まったときに起きるのだが、その血栓が溶けて血流が再開するからだ。
しかし、これは警告症状。当てはまることがあったら、この時期を逃さないよ
うにすぐに受診しよう。「疑わしいだけだ」とか「空振りだったらみっともな
い」などとは考えないで。この段階で治療ができれば、薬の服用などで脳梗塞
の発作を予防することができる。体からの警告をうまくキャッチしよう。