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 冬の不眠症
 お正月は普段会えない人たちと一緒に過ごしたり家族で外出したりと楽しい
ものだ。それなのに、心地よく1日を過ごして暖かい布団に入ってもなかなか
寝つけない夜はなかっただろうか。それは季節がもたらす「冬の不眠症」と呼
ばれる症状かもしれない。

 人間にはもともと、規則正しいリズムで睡眠や覚醒に導く体内時計が備わっ
ている。この働きがあるのは、脳の松果体から24時間周期で分泌されるメラト
ニンという睡眠ホルモンが合図を送っているからだ。夕方から分泌が増えて眠
気を生じさせ、午前2時〜3時頃に最大量となって深い睡眠に導き、朝になる
と減少して自然に目を覚まさせる。しかし、冬はこのリズムが狂いがちになる。

 そのわけは太陽光にある。太陽光の刺激が視神経を通じて脳の松果体に伝え
られ、メラトニンが分泌される。しかし冬は日照時間が短くなるのに加えて、
地方によっては雪や曇天の日が多くなるので陽射しを浴びる時間が減少する。
おまけに寒いので戸外に出ずに室内で人工的な光を浴びる生活が続くと、脳は
十分量のメラトニンを分泌できなくなるのだ。冬は「早寝早起きの人」も「夜
更かしの人」も同じように睡眠リズムが狂い、眠りが浅くなりがちだ。

 では、どうすればいいのだろうか。もっとも確実で効果の上がる方法は日に
当たる生活をすることだ。とくに効果的なのが朝の散歩。朝の太陽光は体を目
覚めさせ、規則正しいメラトニンの分泌を促すからだ。窓から入る光を浴びる
だけでも効果があるので東側の部屋で朝日をたっぷりと浴びたり、日中はブラ
インドを上げる/レースのカーテンを開けるなどで部屋に陽光を入れよう。ま
た、眠るときに部屋を暗くすると丑三つ時にメラトニンが分泌されやすい。
 「冬の不眠症」かもしれない、体内時計が乱れている、と思われた方は是非
おためしを。