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●豆知識<健康> ・血圧抑制にオレンジ ジュース ・口内炎は一息つきたい体 のサイン ・味噌汁は朝の毒消し ・摘み菜といえばヨモギ ・ピロリ菌退治に「フコ イダン」 ・新タマネギは旬だけの 味わい
・土の香りを運ぶ新ゴボウ
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■ミラクルパワー!納豆の実力 完全栄養食品の大豆を、発酵パワーでより栄養豊富にしたものが納豆だ。 たとえば、ゆでた大豆と較べると、脂肪の代謝を促進するビタミンB2は約6倍 に増える。骨を丈夫にするビタミンKは、大豆にはごく少量(100gあたり7μ g)しか含まれていないが、納豆にすると大幅に増える(糸ひき納豆で100gあ たり870μg)。そのうえ、挽きわり納豆は糸ひき納豆の1.6倍にもなるから驚 きだ。納豆菌はまさにミラクルパワーを持っているといえそうだ。 納豆は福島県、茨城県、宮城県、群馬県、秋田県など東日本の消費量が多い ことが知られている。しかし近年、岡山県、兵庫県、三重県、奈良県などの西 日本でも消費が伸びているという。そのきっかけとなったのは、病原性大腸菌 O-157の集団感染だった。同じ頃、納豆菌にはO-157やピロリ菌(胃潰瘍や十 二指腸潰瘍の原因)の抗菌・殺菌作用があることが多くの学会で発表されたか らだ。元禄時代に書かれた『本朝食鑑』で「毒消し」とされていた納豆だが、 経験から導き出された効用は300年ほど後に科学的に確かめられたことになる。 ほかにも、納豆菌に含まれる酵素・ナットウキナーゼには血圧降下作用や血 栓予防作用が、ネバネバ成分に含まれるムチンには胃壁や鼻粘膜などの保護・ 修復作用がある。 さて、朝食の定番ともいわれる納豆だが、専門家は夕食で摂るよう勧めてい る。たとえば血栓を溶かす効果は、夕方に食べると翌日の早朝まで続くという。 統計によると、世界的に心筋梗塞の発作を起こしやすい時間帯は午前3時〜4 時で、亡くなる人が多いのは午前10時だそうだ。とくに月曜日の朝はストレ スが高まるので、日曜日の夕食に納豆を取るよう提案している。 栄養豊富な納豆だが、カロチンやビタミンCは含まれていないので青ジソ、 オクラ、大根おろし、青ネギなどを加えるといいだろう。北大路魯山人のよう に300回も混ぜなくていいが、30回くらいは混ぜよう。納豆は、混ぜれば混ぜ るほど旨み成分のグルタミン酸が出るそうだ。
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