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●豆知識<健康> ・血圧抑制にオレンジ ジュース ・口内炎は一息つきたい体 のサイン ・味噌汁は朝の毒消し ・摘み菜といえばヨモギ ・ピロリ菌退治に「フコ イダン」 ・新タマネギは旬だけの 味わい
・土の香りを運ぶ新ゴボウ
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■摘み菜といえばヨモギ 道端でヨモギの若葉を見かけると、春の訪れを感じる。ヨモギはキク科の多 年草で、ほぼ全国の野山に生息する植物だ。身近な場所で摘めるうえに栄養豊 富なので、自然の味を楽しむには格好の食材といえる。 「モチグサ」と呼ばれるほど和菓子の材料としてお馴染みのヨモギだが、そ の秘密は葉の裏の白い細かい毛にある。その毛が絡みあって餅や団子に程良い コシを加え、味を一層引き立てるのだ。 また、天ぷら・おひたし・和え物・汁の実などにも向く。ヨモギにはカロチ ン、クロロフィル、ビタミン、カルシウム、食物繊維などがバランス良く含ま れており、青もの野菜感覚で食べられる。よくゆでて、たっぷりの水でさらす のがコツ。天ぷらは衣を薄くした方が香りが楽しめる。なお、独特の春の香り は「シネオール」という精油成分だ。 ヨモギはモグサの原料だけあって、漢方薬としても知られている。乾燥させ たものの生薬名は「艾葉(ガイヨウ)」。体を温める、食欲を増進させるなど 多くの効果があるとされているので、興味のある方は漢方薬局で相談してみよ う。 ヨモギは古くから民間療法にも用いられており、止血剤として傷口に絞り汁 を塗ったりしたようだ。また、皮膚の乾燥を防ぐ効果もあるので、入浴剤代わ りにもなる。日陰でよく干して密封保存しておけば、気が向いたときにヨモギ 湯を楽しめる。布袋に詰めて水のうちから入れよう。 暖かい日には野原や空き地、あぜ道まで散歩して風流に摘み菜はいかがだろ うか。春浅い今の時期にはまだ草丈が低いので、ちょっと気をつけて探してみ よう。ヨモギのやわらかい若葉の香気が食卓に一足早く春を運んでくるだろう
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