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■寒性食品と温性食品のバランスよい摂取で
夏バテ解消!
★梅雨のジメジメで体がすっかり参ったところに照りつける真夏の太陽。これ
はかなり厳しい。ところが室内や電車、バスの中では冷房で肌寒いほどだ。
体がこの温度差についていくのは大変だ。そこで3度の食事で体の熱を冷ま
したり体を温める方法を、漢方の食養生の考え方から学びたい。
最近の夏は長くて厳しいので、夏ばても長びいてしまう。しかし食の改善で
過ごしやすくすることができる。そもそも食品には体にたまった熱を取る「寒
性食品」と、体を温める「温性食品」がある。日常的には、その両方をバランス
よく取ることが大切だ。
では、それぞれの食品を紹介しよう。
●寒性食品−キュウリ、スイカ、ナス、ゴーヤ、ウナギ、カニ、ハマグリ
●温性食品−ニンニク、ショウガ、ニラ、ネギ、ニンジン、鶏、羊、エビ
これらの食品の働きを知っておき、いつもよりのどが渇く、体がほてる、汗
をかくなど体に熱がたまった状態になったら意識して寒性の食品を取る。逆に
クーラーの風にあたって体がだるい、手足が冷たい、下痢をするなどの状態に
なったら積極的に温性の食品を取る。これだけで夏ばての辛さが和らぐだろう。
夏はとかく、暑気払いと称して「冷たい生ビールで乾杯!」とか「おやつは
たっぷりのカキ氷やアイスクリーム」などということをしがちだが、じつはこ
れ、大間違いなのだ。冷えるのは胃だけで、体の熱を取り除くどころか大切な
胃の働きを低下させてしまう結果になる。冷たいものはほどほどに、が食養生
の知恵。
食の基本は、食材自体がもっている体を冷やしたり温めたりする傾向を知っ
て生かす、旬を大切にする、近くで採れたものを食べるなどを意識することだ
ろう。食を意識すると、自分の体の変化にも敏感になって体を労ろうという気
持ちが芽生えてくるから不思議だ。
この夏は、体と相談しながら食べ物を選んでみてはいかがだろうか。
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