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■メタボリックシンドロームが心配な方は”機能性 野菜の実力派”茄子を! ★まだまだ暑い日が続くが、秋ナスのおいしい時季がやって来た。90%以上が 水分なので栄養価は高いとはいえないが、ナスは中高年の健康を守る機能性 野菜としては「実力派」だ。期待の成分は紫の色素。どんな働きがあるのだ ろうか。 ナスの果皮の鮮やかな紫色は「茄子紺(なすこん)」と呼ばれている。ナスの 高い機能性はその色素によるものだ。紫色の主成分のナスニンは野菜の色素の なかでも高い抗酸化作用があるので注目を集めており、コレステロール値を下 げる働きがある。また、老化防止や発がんを抑える働きがあるともいわれてい る。栄養成分は皮に多いので、なるべくむかずに料理したい。 また、ナスの苦み成分のクロロゲン酸にも活性酸素を抑える働きがあり、肝 臓障害を予防することが分かっている。クロロゲン酸はポリフェノールの一種 で、ナスの切り口を黒く変色させる犯人だ。だからといって、アク抜きし過ぎ て健康効果まで捨ててしまうことがないように気をつけよう。 ところで、ナスを油炒めする場合にはアク抜きの必要はないことをご存知だ ろうか。切ってすぐに炒めればまったく問題はない。ナスと油の相性は抜群で、 とくにビタミンEを含む植物油と一緒に料理すれば暑い時季のエネルギー補給 になる。暦のうえでは秋とはいえ、まだまだ暑い日が続く9月にはこの料理法 がおすすめだ。 秋ナスは夏場に比べてゆっくりと肥大するので養分もしっかりと蓄えている。 さらに糖類やアミノ酸が豊富になるので味もよくなる。ナスは低カロリーで料 理法も多いので、メタボリックシンドロームが心配な中高年の方にはたくさん 食べていただきたい。 最近は白や緑のナス、ヘタにとげのないナス、形も大きさもさまざまなナス など、たくさんの種類が並ぶようになった。デパートやスーパーマーケットの 野菜売り場をのぞいてみると楽しい発見がある。 |
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