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   宝庫

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      豊富!

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      料理に添えよう!

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173 冬は食べ時――風邪予防、血栓予防に青梗菜(チン
       ゲンサイ)



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■冬は食べ時――風邪予防、血栓予防に青梗菜
                             (チンゲンサイ)
★もっとも日本に定着している中国野菜はといえば、日中の国交が回復した
1972年ころから栽培されはじめた青梗菜(チンゲンサイ)ではないだろうか。
価格も手ごろでクセやアクがなく、1年中出回っている緑黄色野菜だ。淡白
なので料理の守備範囲も広く、とくに冬は葉が柔らかいので食べ時といえる。
青梗菜にはどんな力があるのだろうか。

 
 栄養成分としてはビタミンA、C、K、葉酸、カリウム、カルシウムを多く
 含んでいる。とくにカルシウムは100g中に100mgとカップヨーグルト1個分
(90g程度)に匹敵するほど多く、骨強化だけでなく精神の安定にも力を発揮する。
また、ビタミンAは喉や鼻の粘膜を強化し、皮膚を健康に保つので風邪が流行す
る時季には欠かせない野菜だ。

 特筆すべきは、アブラナ科だけあってイソチオシアネートという辛み成分が含
まれていることだ。がん細胞の発生を抑えるだけでなく、血栓を予防するのでコ
レステロール値が気になる人や血圧の高い人にはおすすめの野菜だ。

 中国野菜というと油を使った料理に使いたくなるが、さっと塩茹でして俵おに
ぎりを包めば鮮やかな色に食欲がそそられる。茹でるときに、鍋にごま油を垂ら
すと香りと艶が一層良くなるだけでなく、ビタミンAの吸収率も高まる。

 ご飯にヒジキやワカメなどを加えて味をつけておくと、なお美味しくなる。生
姜や塩昆布と一緒に浅漬けにしてもいけるのでお試しを。さらに、アクがないの
で電子レンジ調理にも向いている。朝の忙しいときにも、お浸しなどが手軽にで
きる。

 店で選ぶさいのポイントは葉の色。青梗菜は緑が濃いと生育のし過ぎで葉がか
たくなるので、淡い色のものを買おう。株元に丸みがあって全体にハリがあれば
良品だ。鮮度がよいうちに食べ切るのが一番だが、余ってしまったら濡れた新聞
紙に包んで野菜室に立てて保存しよう。