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■コレステロール値を下げる「香酸かんきつ」を鍋 料理に添えよう! ★鍋物や脂がのった魚が美味しくなる季節に登場するユズ・カボス・スダチ・ シークワーシャーなどの香酸かんきつ。糖の含有量が少なく、一しぼりで素 材の味を引き立ててくれるありがたい存在だ。使う量はわずかだが、じつは 健康作りに一役買っている。フラボノイド類の宝庫・香酸かんきつの機能性 を紹介しよう。 昔は「酢みかん」と呼ばれた香酸かんきつに含まれるフラボノイド類は、生活 習慣病の予防に効果が高いといわれている。がんや動脈硬化の予防、血糖値を 下げるなどの働きがある。 とくにカボスに含まれる成分に、コレステロール値を下げる強い効果がある ことも判明している。また長時間、飛行機や車に乗り続けたときに発症するエ コノミークラス症候群などの血栓症予防にも効果を発揮する。 香酸かんきつに含まれるクエン酸は筋肉の疲労回復に有効だし、腎臓結石の 予防効果もあるという。ほかにもビタミンC・A・B1・B2・E、ナイアシン、 葉酸、食物繊維などの健康管理に欠かせない成分が豊富に含まれている。 ところで、ユズやカボスを使うときには、くし型に切った果肉側を下に向け て絞ってはいないだろうか。じつは、香り成分は果皮に多い。そのため皮を下 に向けて絞ると香り豊かな精油も染み出して、魚の味がより引き立つ。果汁が 飛んで目に入らないように気をつけて、ぜひともお試しいただきたい。 寒くなるにつれて鍋物が恋しくなるが、鍋に合うのは青切りした未熟果より は寒が進んだ頃の完熟した黄カボスや黄スダチだと思うがいかがだろうか。緑 の果実を冷蔵庫で保管していたら黄色に変わってしまったというときにも、捨 てずに鍋でお試しいただきたい。完熟すると香りはやや弱くなるが、その分ま ろやかな果汁がたっぷりと楽しめる。 |
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