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167フランスでも大人気の柿はビタミンCや食物繊維の
   宝庫

168中高年の男性は「腎細胞がん」にご注意!
169羊肉にはコレステロールを減らす不飽和脂肪酸が
      豊富!

170  コレステロール値を下げる「香酸かんきつ」 を鍋
      料理に添えよう!

171成人の失明原因トップは「糖尿性網膜症」
172冬の抵抗力アップには胃腸の機能を整える春菊を
      活用しよう!

173 冬は食べ時――風邪予防、血栓予防に青梗菜(チン
       ゲンサイ)                       



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■中高年の男性は「腎細胞がん」にご注意!
★50歳から60歳代の男性に多いのが腎臓にできる「腎細胞がん(腎がん)」だ。
この病気は、手術後も転移することがあるので油断できない。腎がんの危険因
子や、早期発見に役立つ情報などをお伝えしよう。

 
 一般に、腎がんが10cm以上になると血尿、腹部のしこり、疼痛といった症状
が現われる。もっと症状が進むと発熱や体重の減少が現われる。しかし、最近
は5cm以下で症状が出ないうちに見つかる場合が多くなっている。超音波検査
やCT検査などの健康診断で見つかる場合が多く、腎がんの約半数はたまたま他
の病気の検査をして見つかったケースだという。

 やはり、総合的な健康診断や人間ドックを年に1度は受けることが早期発見
につながる。

 腎臓は胃や肝臓の後ろにある左右1対の臓器だ。大きさは大人のこぶし程度
で、血液をろ過して尿(血液中の老廃物や余分な水分)を作る大切な働きがある。
それなのに、腎がんの原因はまだほとんどわかっていない。ただ、人工透析を
受けた人、家族性(VHL遺伝子の変異)のものがあることだけはわかっている。

 その反面、危険因子は非常にはっきりしている。喫煙、脂肪摂取量の多さが
あげられるので、禁煙や日本型食生活を続けることが大切になる。

 治療法はいまのところ、手術で腎臓の全摘出や腎臓を部分的に切除するのが
一般的だ。ところが、腎がんの特徴は数年後に肺や肝臓、骨、リンパ節に転移
することにある。一般にがんは、治療開始から平均して5年間再発がなければ
多くの場合は治癒ということになるが、腎がんは5年以上たっていても転移が
みられるので油断ならない。

 逆に、肺や骨で腫瘍が見つかって原因を探っていくと、腎がんからの転移だ
ったというケースも少なくない。厄介なことに、肺に転移しても自覚症状がな
いので、とにかく検査は怠らないようにしたい。

 いずれにしても、早期発見すればするほど治癒率は高い。逆に、発熱や体重
減という全身症状が現われてしまうと進行は早いようだ。年に1回の健康診断
や人間ドックを欠かさず受ければ、自分の体の変化に敏感になるという効果も
期待できる。体からの危険信号を敏感にキャッチできるようになりたいものだ。