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167フランスでも大人気の柿はビタミンCや食物繊維の
   宝庫

168中高年の男性は「腎細胞がん」にご注意!
169羊肉にはコレステロールを減らす不飽和脂肪酸が
      豊富!

170  コレステロール値を下げる「香酸かんきつ」 を鍋
      料理に添えよう!

171成人の失明原因トップは「糖尿性網膜症」
172冬の抵抗力アップには胃腸の機能を整える春菊を
      活用しよう!

173 冬は食べ時――風邪予防、血栓予防に青梗菜(チン
       ゲンサイ)                     



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■羊肉にはコレステロールを減らす不飽和脂肪酸が
  豊富!
★20年ほど前の冬、札幌の古びた店でジンギスカンをはじめて食べた。その夜
 なぜか体が暖かくなった。次の年の冬も同じ店でジンギスカンを食べると、
 同じことが起きた。そこでやっと、ジンギスカンは体を暖める食べ物かもし
 れないと思いあたった。ここ数年、羊肉がヘルシーで太りにくいことが知ら
 れてきて、女性を中心に人気はうなぎ上りだ。羊肉の魅力を探ってみよう!


 羊肉が太りにくいのは、体内の皮下脂肪をエネルギーに変える「Lカルニチ
ン」というアミノ酸の一種が多く含まれるからだこの成分エネルギーを作り
出す細胞内のミトコンドリアに脂肪分を送り込む。これがヘルシーだといわれ
る最大の理由だ。羊肉のLカルニチン含有量は牛肉の2倍、豚肉の4倍もある

 ただし、減量やダイエットのために食べるのならば、羊肉のカルニチンで基
礎代謝を促進するだけでは効果は上がらない。適度な運動も欠かせないことを
覚えておこう。もちろん、羊肉は基礎代謝を高めるビタミンB1、B2やコレステ
ロールを減らす不飽和脂肪酸も豊富なので、成人病予防にも有効だ

 また、濃厚飼料をたっぷりと与えられて育つ牛や豚とは違い、羊は草だけで
成長するので、もともと余分な脂肪分が少ない肉となる。羊肉の脂肪分は牛肉
の半分、豚肉の6〜7割程度といわれるほどだ。

 さらに必須アミノ酸や鉄分、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB12なども豊富に
含まれている。これらは若い人たちに不足しがちな成分でもあり、老若男女に
向くテーブルミートとして気軽に食卓に登場させたいものだ。

 しかし、羊肉の定着に壁となるのは臭みだろう。確かにマトン(生後2年以
上の羊肉)は臭うものもあるし、硬さも気になる。しかし、ラム(生後1年未満
の子羊肉)ならば柔らかいうえに臭いはほとんど気にならないだろう(マトンと
ラムの中間はホゲット)。風味の良さでラムの大ファンという人も多いようだ。

 これから寒さに向かうが、ジンギスカンやソテー、グリルなどを食べて体を
暖める羊肉の効果を実感していただきたい。筆者の場合は足と脚がとくにホカ
ホカとしてくる。