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■お酒を飲む前にゴマを!小粒でも二日酔いを予防 ★9月が収穫時期のゴマは、もっとも古くから利用されてきた香辛料のひと つだ。世界各国で薬として、あるいは不老長寿の食べ物とされてきた。漢方 では肝・腎を中心に体を強壮にする作用がある食べ物だといわれている。確 かに、ゴマには肝臓の働きを高めるセサミンが豊富だ。ということは、やっ ぱり二日酔いや悪酔いを防ぐのだろうか? 熱を加えると200種類以上の香り成分が合わさって香ばしくなるゴマは、 機能性食品の代表格といえる。ほかの植物に比べてリグナン類の一種のセサ ミンが豊富で、肝臓の働きを高めるからだ。つまり、ゴマには二日酔いや悪 酔いを防ぐ働きがある。 胃や腸で吸収されたアルコールは肝臓に集まって分解される。セサミンは 安定性が高いので肝臓まで届き、アルコール分解酵素を活性化させて血中の アルコール濃度を下げてくれるのだ。さらにアルコール分解過程で、二日酔 いの原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素をも活性化させる。 では、体内にゴマをなるべく早く吸収させるにはどうすればいいのだろう。 ゴマは硬い表皮に覆われて消化されにくいので、すりゴマや練りゴマ、皮む きゴマで食べよう。量的には大さじ1杯程度で良いので、飲む前にはごま和 えやごま豆腐、ゴマドレッシングのサラダなどがおすすめだ。 白ゴマも黒ゴマ、黄ゴマもアルコール分解速度は変わらないので、お好み のものをどうぞ。ただし、黒ゴマにはアントシアニンなどの色素が含まれて いるので、白よりも抗酸化性が強い。さらに、表皮にはカルシウムが豊富な ので、皮付きのほうがお得かもしれない。 ところで、肝臓は活性酸素が発生しやすい臓器だということをご存知だろ うか。ゴマには活性酸素を退治する強い抗酸化作用があるが、同じく抗酸化 作用のあるビタミンEと組み合わせると相乗効果でEの抗酸化力が高まる。 アーモンドなどのナッツ類、アンコウの肝、うなぎの蒲焼き、たらこなどと ゴマを組み合わせて肝臓を元気にしよう。 |
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