|
|
|
■夏ばて解消の小ワザ― 「食の養生」で体力を回復しよう! ★夏休みも終わって夏の疲れがどっと出てくる頃だ。「食欲がない」「だるい」 と冷たい麺類やサラダのようなものばかり食べていては体力の回復は遅れるば かりだ。こんな時期にこそ食事に一工夫。夏ばて解消の小ワザを紹介しよう。 夏ばて解消に欠かせないのは、うなぎや豚肉(とくにヒレ)、玄米ご飯などに 多いビタミンB1だ。アリシンはその吸収を助ける成分なので同時に摂取したい。 豚肉の冷シャブならビタミンB1が多いゴマだれにして、タマネギやアサツキ、 ニンニクをたっぷりと添えよう。 うな丼なら、ニラのお浸しにニンニクやアサツキを入れた中華風のタレをか けると効果倍増だ。タレは作り置きしておくと、蒸し豚や豆腐にもかけられる ので重宝する(早めに食べきること)。 酢やかんきつ類の果汁は食欲増進効果があるので、この時期には大いに利用 したいもののひとつだ。酢の物も結構だが、すし飯を作って青シソやゴマ、ミ ョウガ、鮭のほぐし身などを混ぜ込むと彩り良いご飯ができる。小さな俵型に 握って、卵スープと青菜のお浸しでも添えれば食欲のない朝にはぴったりだ。 赤梅酢を使うと香りも色も冴える。 さて、夏は水分を摂り過ぎがちだが、こんなときにおすすめしたいのが小豆 だ。小豆には利尿作用があるのでむくみを取る働きをする。あずきご飯や冷た いぜんざいもよいが、夏野菜と一緒にスープにして食卓に並べていただきたい。 体内の水分調節を期待して食べる場合には、最初の煮汁に含まれる成分が大切 なので絶対にあく抜きはしないこと。 ところで、夏になると辛いものが食べたくなるがトウガラシはだ液や消化液 を分泌させるので消化器官の動きを活発にして食欲を増進させる。ビタミンB1 や葉酸も多いので、疲労回復効果も期待できる。キムチを買っておけば、その まま食べたり料理に使ったりと重宝だ。食養生の知恵で酷暑を乗り切ろう。 |
||
|