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■飲み過ぎ・吸い過ぎの粘膜の荒れには インゲン料理だ! ★熱を加えるとヒスイ色になって、いかにもおいしそうなインゲンはこれから 出盛りを迎える。インゲンなど未熟豆類野菜をアメリカでは「レグメス・ベ ジタブル」と呼び、普通の野菜とは区別している。一般の野菜には少ない たんぱく質、カルシウム、ビタミンB1・B2などの栄養が豊富に含まれている からだ。 インゲンに含まれているのは、夏ばてで弱った体を癒す働きをする成分ばか りだ。それに加えてビタミンAとCも多いので、アルコールの飲みすぎやたば この吸い過ぎで痛んだ食道、気管支、肺、胃などの粘膜を修復・保護する働き がある。 おまけにビタミンB群は脂質の代謝を助けるので、鶏の唐揚げを食べながら ビールを飲んで、その合間にたばこを吸うという人のおつまみには適している。 ぜひとも、インゲンの胡麻和えやおひたしを追加しよう。 さて、豆の未熟な莢を野菜として食べるインゲンには、豆の健康成分も含ま れるという特長がある。あずきや大豆などの豆類に含まれるサポニンはコレス テロールを減らす機能性がある。もちろんインゲンにもサポニンが含まれてお り、血糖値の急上昇を抑制したり体脂肪量を減らす働きが期待できるのだ。 さらに驚くのは、「体脂肪を筋肉に変えて減らす」という実験結果まで出てい るからだ。また、高血圧や脳卒中などの生活習慣病予防には欠かせないカリウ ム、骨粗しょう症の予防効果があるカルシウムやビタミンK、肝臓の機能を高 める必須アミノ酸のリジンも豊富なので旬のうちにたっぷりといただきたい。 最後に、インゲンの選び方のポイントを紹介しよう。皮が薄くハリがあり、 先端(とがった部分)がカーブして莢全体が細かな毛で覆われているものが新鮮 で甘みがある。このような良品は痛みも早いので買ったらすぐに食べよう。鍋 でゆでるよりは電子レンジで加熱したほうが栄養損失が少ない。加熱は短時間 がコツだ。 |
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