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118イチジクはカルシウムや食物繊維の宝庫だ!
119夏の快眠と癒しに「い草」を活用しよう!
120白内障の原因となる紫外線から目を守ろう! 
121動脈硬化と脂肪肝の予防には食用ホオズキを!
122色鮮やかなブドウで若さを保とう!
123砂糖との上手な付き合い方
124すい臓は消化液とホルモンの製造工場 



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砂糖との上手な付き合い方
 いつの頃からか、ダイエットの仇敵として悪役に祭り上げられてしまった砂
糖。確かに摂り過ぎは肥満や成人病の原因になるが、それはあくまでも量の問
題だろう。適量を摂取すれば、砂糖は私たちの心や体によい働きを及ぼす食品
なのだ。今回は、砂糖に対する誤解を解いてみたい。

 さて、砂糖の成分はブドウ糖と果糖が結合したもので、サトウキビやテンサ
イ(砂糖大根)から作られる天然の甘味料だ。もっとも一般的な上白糖(白砂糖)
はサトウキビの絞り汁から作った結晶で、本来は無色透明だが雪の結晶と同じ
ように光の乱反射で白く見えている。けっして、黒砂糖を漂白して人工的に白
くしているわけではない。

 この砂糖、じつは脳の大好物だ。ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源であり、
ブドウ糖の補給には砂糖がもっとも手軽で即効性があるからだ。おまけに、脳
の重さは体重の約2%でしかないが、その消費エネルギーは全身の20%を占め
る大食いの器官ときている。だから、うまくブドウ糖を補ってやらないと脳は
元気に働いてくれなくなるのだ。ちなみに、脳は1時間に5gのブドウ糖を消費
するそうだ。

 そのことを感じていた昔の人は「おめざ」という習慣を作り、起き抜けの子ど
もに甘いものを少量与えていたのだろう。確かにひと晩寝たあとの脳はすっか
りエネルギー不足に陥っているので、この習慣は大人にも当然必要だ。

 また、集中力を要する仕事のときには、砂糖を上手に補給すると疲労感が抜
けて能率良く仕事が運ぶ。砂糖を取ると、ストレスを解消するエンドルフィン
というホルモンが脳内に分泌されるからだ。机の中に飴やチョコレートなどを
常備しておけば、能率アップだけでなく気分転換にもなる。さらに、安眠を促
す効果もあるのだから、いたずらに敵視するのは砂糖に失礼というものだ。

 要は、食べ物全般にいえることだが取り過ぎない(虫歯の心配なら、食べたら
歯を磨く)ということだ。肥満や成人病の主な原因は摂取カロリーより消費カロ
リーが少ないことや、運動不足などの生活習慣だろう。砂糖を上手に摂取して、
脳の活動を活発にし、心晴れやかに過ごそう。