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■夏の快眠と癒しに「い草」を活用しよう! 8月も半ばになると夏の疲れがたまって、食欲が落ちる、熟睡できないなど 厄介な症状が現れる。特に睡眠不足は体にきついもの。冷房に頼りたくもなる が、温度設定によっては疲労感の原因になることがある。そんなときに頼りた いのは自然素材の「い草(いぐさ)」だ。 い草の内部には「燈芯(とうしん)」という部分がある。緻密なスポンジ状に なっており、クッションの役割を果たすだけでなく吸湿効果も高い。この働き を生かしたものが、昔から使われている寝ござだ。これを布団とシーツの間に 敷くと吸湿性が良くなるだけでなく、空気の層ができて熱がこもらず心地よい。 最近はドライやクール機能のあるシーツや枕カバーも出ているので、それと 組み合わせると一層効果的だ。い草の枕や抱き枕も寝苦しさを和らげてくれる。 い草というと畳や涼を呼ぶ生活雑貨というイメージだが、食べられることを ご存知だろうか。もちろん、そのまま食べるわけにはいかないが、アイスクリ ームや麺類、お茶、青汁などの加工品としてすでに商品化されている。O-157 やサルモネラ菌などの食中毒菌の抗菌作用、老化の原因となる活性酸素を除去 する作用があることが判明しているだけに、健康食品としても期待できそうだ。 ところで、新築のお宅に伺って青畳のやわらかい香りで気分が爽快になった 経験はないだろうか。あの清々しい緑の香りは、樹木が放出するフィトンチッ ド(芳香成分)と似た働きをしているのかもしれない。 い草には空気を浄化する作用もあるので、身の回りに置いてみてはいかがだ ろう。岡山県倉敷市の名産品・花ござは和にも洋にも合うデザインのものが多 く、数年使っても風合いが失われず、癒し効果のある香りも長続きする。夏ば て気味だという方はアロマテラピーとしてもお試しを! |
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