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■色鮮やかなブドウで若さを保とう! 秋口の果物の代表選手といえばブドウではないだろうか。濃い紫、赤紫、透 き通るような緑と色も粒の大きさもさまざまだし、香りも甘みも、品種ごとに 個性があるので選ぶ楽しみもある。ブドウは栽培面積も生産量も世界一の果物 だが、海外では半分以上がワイン用。一方、日本国内ではほとんどが生食用で、 果物の栽培面積としては第5位の人気の果物だ。 おいしさだけでなく、ブドウには体を守る成分も豊富に含まれている。濃い 紫(巨峰など)と赤紫(デラウェアなど)に多いのは、がんや老化予防に効果を発 揮するポリフェノール(抗酸化物質)だ。血小板の凝集を防ぎつつ血管を拡張し て血圧を下げるアントシアニンとカテキンが、また抗菌・抗ウィルス作用が強 いフラボノイドも、鮮やかな粒の中にたっぷりと詰まっている。 さらに、いま注目されているポリフェノールの一種レスベラトロールがすべ ての色のブドウに含まれているのだ。皮膚がんや乳がんの抑制効果はもとより、 細胞内のサーチュインというタンパク質を活性化して細胞の寿命を延ばしてく れる効果もあるという。つまり、老化を遅らせて若さを保つ働きをもつのだ。 栄養成分では血圧上昇を抑えるカリウムが豊富だし、貧血予防に効果的な鉄 分、動脈硬化や心臓病予防の働きを持つマグネシウムも多い。多彩なポリフェ ノール効果と合わせれば、実に頼もしい健康機能性を持つ果物だといえる。 旬のこれからこそたっぷりと味わいたいものだが、鮮度のよさを見分けるに はどこを見たらいいのだろうか。まずは軸が緑で太く、粒に弾力があり大きさ が揃っているかどうかを確かめよう。表面の白い粉は「ブルーム」という果実の 鮮度を保つロウ物質なので、これが全体にしっかりと付いているものを選ぼう。 |
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