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118イチジクはカルシウムや食物繊維の宝庫だ!
119夏の快眠と癒しに「い草」を活用しよう!
120白内障の原因となる紫外線から目を守ろう! 
121動脈硬化と脂肪肝の予防には食用ホオズキを!
122色鮮やかなブドウで若さを保とう!
123砂糖との上手な付き合い方
124すい臓は消化液とホルモンの製造工場 



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色鮮やかなブドウで若さを保とう!
 秋口の果物の代表選手といえばブドウではないだろうか。濃い紫、赤紫、透
き通るような緑と色も粒の大きさもさまざまだし、香りも甘みも、品種ごとに
個性があるので選ぶ楽しみもある。ブドウは栽培面積も生産量も世界一の果物
だが、海外では半分以上がワイン用。一方、日本国内ではほとんどが生食用で、
果物の栽培面積としては第5位の人気の果物だ。

 おいしさだけでなく、ブドウには体を守る成分も豊富に含まれている。濃い
紫(巨峰など)と赤紫(デラウェアなど)に多いのは、がんや老化予防に効果を発
揮するポリフェノール(抗酸化物質)だ。血小板の凝集を防ぎつつ血管を拡張し
て血圧を下げるアントシアニンとカテキンが、また抗菌・抗ウィルス作用が強
いフラボノイドも、鮮やかな粒の中にたっぷりと詰まっている。

 さらに、いま注目されているポリフェノールの一種レスベラトロールがすべ
ての色のブドウに含まれているのだ。皮膚がんや乳がんの抑制効果はもとより、
細胞内のサーチュインというタンパク質を活性化して細胞の寿命を延ばしてく
れる効果もあるという。つまり、老化を遅らせて若さを保つ働きをもつのだ。

 栄養成分では血圧上昇を抑えるカリウムが豊富だし、貧血予防に効果的な鉄
分、動脈硬化や心臓病予防の働きを持つマグネシウムも多い。多彩なポリフェ
ノール効果と合わせれば、実に頼もしい健康機能性を持つ果物だといえる。

 旬のこれからこそたっぷりと味わいたいものだが、鮮度のよさを見分けるに
はどこを見たらいいのだろうか。まずは軸が緑で太く、粒に弾力があり大きさ
が揃っているかどうかを確かめよう。表面の白い粉は「ブルーム」という果実の
鮮度を保つロウ物質なので、これが全体にしっかりと付いているものを選ぼう。