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■風邪の撃退にはマスクと保温 ★とうとう12月になった。年末にむけて仕事の忙しさやたび重なる忘年会など で体調が低下しがちだ。心身の疲労がたまると免疫力や抵抗力が少しずつ落ち てきて健康を損なうことになりがちだ。とくに心配なのは風邪。そこで、風邪 を予防する方法を紹介しよう。 私たちが風邪と呼んでいる病気の正式名称は「風邪症候群」で、急性の呼吸 器の感染症を総称した病気だ(インフルエンザは含まない)。くしゃみ、鼻 水、のどの痛み、咳や痰がでる、発熱、頭痛、全身倦怠感、胃腸障害など様々 な症状が合併して現れる場合が多い。 冬は寒いので体の抵抗力が低下しているのに加えて、空気の乾燥でウィルス の活動が活発になっている。おまけに、オフィスや部屋の窓を閉め切っている ので過労などで体が弱っている人に次々に感染してしまう。 では、風邪を予防するにはどうすればいいのか。安静と休養が第一だが、外 出から戻ったら「手を洗う、顔を洗う、うがいをする」を習慣にすることが大 切だ。また、部屋やオフィスを加湿器などで湿度50%程度に保とう。ウィルス の活動を抑えるだけでなく、のどや鼻などの粘膜の乾燥を防止する。 風邪を引いたらマスクをして風邪のウィルスをまき散らさないことがマナー だが、マスクをしない人が多いのも現実。乗り物に乗るときや人混みに出ると きには、風邪を引いていなくてもマスクをしてウィルスを防御するようにしよ う。マスクをすれば粘膜の乾燥も防ぐことができるので一挙両得だ。風邪を引 かないコツは上手に自衛することだといえる。 最近は化粧の落ちにくいマスクやウィルスをシャットアウトするマスクなど が出回っているので、店頭で自分に合ったものを選ぼう。出張や旅行で飛行機 や新幹線などに長時間乗るときには、昔ながらのガーゼのマスクをぬらしてつ けるとのどや鼻が楽になる。 また、寒気がしたときに放置しておくのはよくない。首の下に飛び出してい る背骨のすぐ下にあたるように、衣服に使い捨てのカイロを貼ると体全体が温 かくなってくる。昔から「首を冷やすな」というように、足首や手首も覆って おくと温かくなる。レッグウォーマーやリストウォーマーを会社に置くといい だろう。これで免疫力の低下はある程度防げる。 風邪の季節には、緑黄色野菜やくだものを取り入れた食事が基本だが、腸内 細菌も免疫力を高める。ぬか漬けやたくあんなど乳酸菌で発酵させた食品をな るべくたくさん食べよう。風邪で会社を休むことのないように、今から必要な ものを備えておきたい。 |
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