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■中年期のドライスキンを防ごう ★女性は30歳代から、男性は40歳前後になると皮膚の柔軟性が低下して、皮の 水分が蒸発しやすくなってしまう。そして、50歳代になるとドライスキンが急 増する。乾燥すれば当然、肌が刺激を受けやすくなり嫌なかゆみがでてくる。 空気が乾燥する冬を前に、ドライスキンになる理由や改善方法を紹介しよう。 ドライスキンとは、皮膚が硬くもろくなって刺激を受けやすくなり、水分量 が不足してしまう状態をいう。通常、皮膚の水分は汗や湿度などで補われ、皮 膚の保湿は皮脂や角質細胞幹物質(セラミド)などの力で保たれている。しか し、加齢で皮膚が老化すると皮脂腺の数が減少するだけでなく、セラミドも減 少して水分を保持できなくなる。空気の乾燥する時季や風の強い時には、とく に乾燥がひどくなりがちだ。 これは生理的なもので誰しも避けられないが、軽減する方法はある。 ・お風呂で肌をゴシゴシ洗わない ・洗浄力の強いボディシャンプーは使わない (弱酸性・低刺激性のものを使用すること) ・長湯や熱い湯、シャワーは避ける(冬場の適温は39〜40℃) などだ。保湿成分の入った入浴剤は効果があるが、肌に刺激を与える硫黄成分 入りのものは使用を控えよう。 風呂上がりには、濡れたままでは水分がどんどん蒸発していくのですばやく タオルドライを済ませることも大切だ。その際には乾燥した清潔なものを使う こと。バスタオルではなく、浴用タオルに変えることをおすすめしたい。これ なら1回の使用で洗濯に回せるし、干す場所もとらない。毛羽立ちが少なく乾 きの早い日本手ぬぐいならなおいい。 保湿には入浴後の手入れも欠かせない。タオルドライだけで済ませると、15 分もすれば肌の水分はほとんど蒸発してしまう。体の水分を拭き取ったらす ぐ、保湿効果のあるローションやクリームを塗って水分の蒸発を防ごう。 ついでに、食生活上の注意も。アルコールや刺激物はかゆみを悪化させやす いので、ほどほどに。肌の健康には栄養バランスのとれた食生活は欠かせない が、とくにビタミンAの摂取を重視したい。また、体内の水分保持のためにこ まめに水分補給をしよう。お茶にはカフェインが含まれており、利尿作用があ るので水や白湯などが適している。 さて、毎日のスキンケアをおこたらずに続けることは結構むずかしい。ただ し、これを行えば加齢が進んでも肌の状態を悪化させにくい。是非とも、この 冬からお試しを。 |
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