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■健康維持に欠かせないミネラルは食事から ★日ごろ、食べ物の栄養価やカロリーは考えてもミネラルの存在は忘れがちで はないだろうか。確かに1日の摂取量は100mg以下とわずかでエネルギー源に はならない。しかし、生命活動には欠かせない成分だ。ところでミネラルとは 何だろう? ミネラルは無機質や金属と呼ばれ、人間にとって必要なものも有害なものも ある。人間に必要なミネラルは「必須ミネラル」と呼ばれる。代表的なものは 16種類あるが、不足しても取りすぎてもさまざまな症状が出てくる。 例えば、亜鉛が不足すると食べ物の味が分からない「味覚障害」になると考 えられているし、カルシウムやマグネシウム不足は「骨粗しょう症」になる。 逆にナトリウムを取りすぎると高血圧に、セレンの取りすぎは爪の変形やしび れを招くこともある。ミネラルは健康維持に欠かせない成分だが、取りすぎる と健康を損なう場合があることを覚えておこう。 では、代表的なミネラルの主な働きを紹介しよう。 ●鉄:赤血球ヘモグロビンの成分で、全身に酸素を運ぶ。 ●亜鉛:DNA合成、たんぱく合成に働き、細胞の新生と増殖を促す。 ●マグネシウム:筋肉の収縮を助け、神経の興奮を鎮める。 ●セレン:抗酸化作用があり、過酸化脂質を分解する。 ●モリブデン:糖質や脂質の代謝をスムーズにする。鉄の利用を助けて造血を 促す。 1日3食きちんと食べる習慣があればミネラルは摂取できる。鉄はアサリ・ 干しひじきに、亜鉛は牡蠣・豚レバーに、マグネシウムはホウレンソウ・アマ ランサス(雑穀)に、セレンはカレイ・イワシに、モリブデンは大豆製品・カ リフラワーなどに含まれている。サプリメントに頼ると過剰摂取の不安が生じ るので注意しよう。 毎日の食事は、なるべく多くの食品を取るように心がけると自然にミネラル もとれる。食事の偏りをなくして、食事を抜くことのないようにしたいものだ。 |
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