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■だるさやむくみの解消にキュウリ ★水分がたっぷり含まれるキュウリは、夏にたくさん食べたい野菜だ。シャキ シャキ感は爽やかで、夏ばて気味のときにはありがたい。しかし、キュウリの よさは水分量や歯ざわりだけではない。汗と一緒に失われがちなミネラル分が 豊富なので、夏の手軽な栄養補給にはもってこいなのだ。 和洋中華と幅広い料理で利用できるキュウリは夏野菜の代表だ。子どもの頃 に、おやつ代わりにかじったという方も多いのでは。これほどポピュラーな野 菜だが、江戸時代までは「下品な瓜」だとして普及しなかった。9〜10世紀こ ろに中国から日本に伝来したにも関わらず、全国で栽培されるようになったの は江戸末期から明治初期になってからというから驚きだ ところで、キュウリの95%程度は水分だ。だからといって栄養成分の働きが 低いわけではない。カリウム、カルシウム、ナトリウムが適度に含まれている ので、体に負担をかけずに水分補給ができるという利点がある。カリウムには 利尿作用があるので、水分の代謝が促される。すると、むくみやのぼせが引き やすくなる。さらに、体内のナトリウムも排出されるので、高血圧予防に役立 つという具合だ。 キュウリのヘタ(緑色が濃い部分)には苦みがあるが、これはククルビタシ ンという成分で炎症抑制作用や鎮痛効果があるといわれている。また、青臭さ のもとはピラジンという成分。こちらは血液がかたまるのを防ぐ。キュウリの 健康機能性もなかなかのものだ。 さて、この夏はとくに、暑気払いに役立つキュウリをたっぷりと食べておこ う。秋以降、高値が予想されるからだ。夏野菜のキュウリが1年中出回ってい るのは重油をたいてハウス栽培しているため。だが、16年の上期に40円前半だ ったボイラー用燃料(A重油)は3倍以上も高騰している。今まで通りに、旬 を無視した食生活を続けていくのは難しくなるだろう。旬には旬のものを食べ て、健康な毎日を過ごす生活に切り換える時期がきている。まずはキュウリか ら始めよう! |
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