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237ピーマンのルーツをさぐる
238健康・元気のもとは腸内細菌の良好なバランス
239リコピン豊富なスイカで夏の健康保持!
240夏の冷凍食品の扱い方
241緑黄色野菜のカボチャで夏の栄養補給
242だるさやむくみの解消にキュウリ
243熱中症予防には夏野菜と水分補給



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緑黄色野菜のカボチャで夏の栄養補給
 
  陽をたっぷり浴びた露地栽培のカボチャが出回っている。ほくほくとして甘
みとうまみがある黄色い果肉は、いかにも栄養がありそうだ。活力が落ちがち
な夏の健康保持には、旬のかぼちゃの力を借りよう!

 カボチャは端境期の秋から春はトンガやメキシコ、ニュージーランドからの
輸入物が出回るが、いまなら国産品が店頭に並ぶ。完熟させて収穫した鮮度の
よいカボチャなので、夏がもっともおいしい時期だといえる。

 ところで、日本でカボチャとして主に食べられているものには2種類ある。
1つは「日本カボチャ」(原産地:メキシコ中南部)。デンプン質が少なくね
っとりとした味わいで、薄味の煮物や天ぷら向きだ。かつてはこちらが主流だ
ったが、60年代を境に消費が激減している。

 もう1つは「西洋カボチャ」(原産地:南米)。ホクホクとした粉質で甘み
が強く、スープやパイなどの洋風料理に適している。蒸し物や炒め物などでも
おいしく、いまや生産量のほとんどは西洋カボチャになった。

 栄養的には、βカロテンの含有量が多く、野菜のなかではトップクラス(西
洋カボチャ100g当たり3900μg)。小腸で吸収されるときに脂溶性のビタミン
Aに変わるので、油で料理すれば吸収率が高まる。

 また、ビタミンCやEもたっぷりと含まれている。これにβカロテンを加え
た3成分は感染症への抵抗力や抗酸化作用が強く“病気予防の最強トリオ”と
呼ばれており、夏風邪予防に効果がある。

 また、ビタミンEは肌の健康に欠かせない成分とあって、行楽などで外出が
多くなる時期の紫外線対策に利用したい。豊富に含まれるカリウムは利尿作用
で体にたまった熱を排出する働きがあるものの、料理すると3割は溶け出して
しまう。煮汁ごと食べるようにしたい。

 夏ばてで食欲がないときにも、消化が良く、主成分が糖質ですばやくエネル
ギー源になるカボチャがおすすめだ。そんなときには油を使わず、煮物にしよ
う。薄い煎茶で煮るとほっくりと煮上がるので、さらにおいしくいただける。