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■思考を修正してストレスから脱却 ★過剰なストレスが続くと、心だけでなく体への悪影響も生じる。腹痛や腰痛 などの痛みを伴うものだけでなく、血圧の上昇や血液が固まりやすくなるなど 変化に気づきにくい変調が生じることもある。放置しておくと、重大な病気に つながることさえある。このごろイライラしやすくなったと思う人は、普段の 思考を振り返って、自分が陥りやすい思考過程を修正すると楽になりそうだ。 私たちは日々、イライラだけでなく不安や怒り、困惑などどうしても避けら れない感情と戦わざるを得ない局面にたたされるものだ。そんなとき、うまく 感情を整理できればストレスをため込まずに済む。基本的に「感情は考え方に 影響される」ので、自分なりの思考法を身につけよう。 しかし、性格や思考過程は人それぞれ。おまけに長年かけて培われたものだ けに変えるのは難しいかもしれない。しかし、ストレスをため込まない方法な ら試す価値はあると「考えよう。まずはそう「考える」ことが第一歩なのだ。 さて、ストレスがたまってくると誰しも極端な考え方に走りがちだ。そんな ときには自分の考えに反証してバランスをとってみる。「性格や思考過程を変 えるのは難しい」と思ったら「変えられる可能性はある」、「慣れない仕事を 任されて嫌だな」と思ったら「慣れない仕事だからこそスキルアップのチャン ス」という具合い。ちょっとした「反証ゲーム」感覚でやってみてもよい。 それを繰り返していくうちに、いつも自分が陥って結果的にストレスを増幅 してしまう思考パターンが見えてくる。すると、効果的に感情の抑制ができる ようになりストレスをうまく逃がせるようになる。“心の力”が育ったのだ。 もう一つ、リラックス法も大切。困った事態にぶつかったときには、たいて い呼吸が浅くなっているものだ。いすに座ったまま上体をまっすぐに保ち、す ぼめた口から息をすべて吐き出す、ゆっくりと鼻から息を吸い込む。肺でな く、お腹に空気をためるように、これ以上吸い込めない状態になったら、息を 止める、苦しくなったら口をすぼめて少しずつ、なるべく長い時間をかけて息 をはき出す。この呼吸に集中して、何回か繰り返す。すると、血液中の酸素が 増えて脳まで運ばれるのでリフレッシュする。試してみていただきたい。 |
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