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■リコピン豊富なスイカで夏の健康保持! スイカのおいしい季節がやってきた! かつては夏休みの定番おやつだった が、今は旬が早まって7月には露地物が店頭に並ぶようになった。暑さをしの ぐには格好の果物だが、じつは健康機能性もなかなか。その秘密はあの赤色に ある。スイカの知られざる実力を紹介しよう。 果肉の赤色のもとは強い抗酸化作用のあるリコピンだ。リコピンの含有量の 多さでよく知られているのはトマトだが、アメリカ農務省の研究ではスイカの 方が40%も多いという結果が出た。 また、トマトのリコピンは加熱すると吸収がよくなるがスイカは生でも加熱 トマトと同程度の吸収力があることが分かっている。やはり夏はスイカの抗酸 化パワーをたっぷりと享受したい。生活習慣病だけでなく、日焼けによるシミ の予防も期待できる。リコピンにはストレスやイライラの緩和作用もあるとい われている。 さらに、スイカにはビタミンAやB1、B2、Cなどに加えて、カリウムや亜鉛、 シトルリンが含まれる。シトルリンは尿を作るアミノ酸の一種で、体内の余分 な水分や老廃物を尿と一緒に排出する働きがある。尿を出せば体温が低下する ので「暑い日にはスイカ」は理にかなっているのだ。 最近はカットしたスイカを買うことが多いが、おいしいスイカを選ぶにはど うするか。スイカは種の周りから成熟するので、種が黒くて大きめで、種のま わりにほんの少し空間があるものを見つけること。白い種が入っているものは 未熟なので避けよう。加えて果肉の色が鮮やかなものを見つけたい。 ところで、冒頭にスイカは果物と書いたが、疑問に思う方もいらっしゃるか もしれない。生産段階では「1〜2年草の草本」が原則的に野菜となるため、スイ カは野菜となる。しかし、流通段階の卸売市場や小売りでは果物扱いになるた めに「果実的野菜」と呼ばれる。メロンやイチゴも同じだ。子どもに聞かれたら 「作っているときは野菜、食べるときは果物」と教えよう。 |
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