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■夏の冷凍食品の扱い方■ 暑い夏は買い物もおっくうになりがちだ。そこで活躍するのは冷凍食品。コ ロッケなどの調理済み食品も便利だが、肉や魚、野菜の素材になる食品は大変 重宝だ。おまけに保存料も使わず、栄養損失も少ない。常備しておけば手間を かけずに料理ができるが、保存法や解凍方法を誤ると食中毒の原因にもなる。 今回は上手な冷凍食品の扱い方を紹介したい。 さて、冷凍食品は?18℃以下で保存しなければならない。そうすれば、微生 物は繁殖せずに酸化などの品質劣化は少なくなるし、味や風味も保たれる。し かし、夏は冷凍庫の開け閉めも多くなりがち。すると庫内の温度が上がって、 中の食品が傷んでしまう。冷凍食品を取り出したときに、中身に氷の粒がつい ていたら、庫内の温度が高すぎたということだ。劣化はすでに始まっている。 そうはいっても、家庭内の冷凍庫を?18℃以下に保つことほとんど不可能だ。 だから、冷凍食品は1カ月以内に食べきること。一度開封したものは袋の中の 空気を出して輪ゴムなどで密閉し、1〜2週間で食べきろう。つまり、冷凍庫 は“魔法の箱”ではなく“一時保管庫”程度に考えた方がよい。おまけに食品 を大量に入れておくと、庫内温度の上昇にもつながるので、冷凍食品の大量買 いは避けたいところだ。 ところで、夏場の葉物野菜は高いし、傷みやすい。ほうれん草や小松菜など は本来の旬(冬場)から外れているので、旬に収穫した冷凍野菜の方が栄養価 が高い場合が多い。さらに、冷凍野菜は8割がた加熱してあるので調理時間も 短くて済む。凍ったまま料理に使える手軽さもいい。枝豆のように自然解凍で 食べられるものさえある。これを常備しておけば、さっと一品追加できるし、 栄養バランスを整えた食卓にできる。 肉や魚の場合は解凍して使うが、ドリップ(液汁)が出ないように「半解凍 したらすぐに使う」がポイントだ。時間があれば冷蔵庫で数時間置くが、急ぎ であれば包装のままポリ袋に入れて流水につける。解凍がうまくいくと、料理 も非常においしくなる。 もう一つ大切なのは買い物するときだ。冷凍食品は最後に買ってすばやくレ ジに。あとは5枚ほどの新聞紙で外気が入らないようにきっちりと包んで急い で持ち帰ろう。保冷バックは意外に荷物になるが、新聞紙なら手軽だ。これは 冷蔵の肉や魚でも使える技なので、ぜひお試しを。 |
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