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■蒸し暑い時期のコメのおいしい保管法――野菜室 がベスト! ★コメは乾物ではなく「生鮮食品」。だから梅雨のジメジメ、夏のムシムシは コメの大敵だ。米が痛みやすい時季でも、コメをおいしく保存するにはどうし たらよいのだろうか。無理なくできるちょっとしたコツを紹介しよう。 まず、コメを買う時には若干割高になるが、なるべく少量ずつにしよう。家 族の人数にもよるが、2kg程度にするのがよさそうだ。家庭での保存期間の目 安は、冷暗所で夏場なら2週間から1カ月といわれている。長期保存は穀象虫 (コクゾウムシ)やカビが発生しやすくなるだけでなく、コメが酸化してしま うので避けていただきたい。 意外だが、コメは保管場所のにおいを吸着しやすい。購入時のコメ袋に入れ たまま保管すると、コメ袋にあいている小さな空気穴からにおいが侵入するの で面倒でも入れ替えよう。におい移りを防ぐ効果的な方法は密封容器に入れ て、余分な空気に触れさせないことだ。 では、その容器をどこに保存すればいいのだろうか。シンクの下に置く人が 多いようだが、熱湯を流したり水を使ったりするシンクの下は温度差が生じる ので不向きなのだ。おまけに、コメは水ぬれや湿気を嫌うのでシンク下は避け よう。 おすすめは冷蔵庫の野菜室。密封容器やよく乾かしたペットボトルに入れて フタを閉めておけばおいしさが1カ月程度なら変わらない。スペース的に大量 のコメはしまえないので、やはり少量ずつ購入することになりそうだ。 大事なのは、新しいコメを米びつや密封容器に入れる時に底や四隅にたまっ たヌカをきれいに取り除くこと。虫の発生のもとになってしまうからだ。野菜 室には入らないという方は、夏場だけでも虫除けに米びつ用の保存剤を使うと いいだろう。コメのなかに鷹の爪(トウガラシ)を入れるという昔からの知恵 もある。 さて、最近は健康のために玄米食にしている方も少なくないが、白米より玄 米の方がヌカの脂質が多いので酸化しやすく保存がきかない。玄米はとくに、 野菜室保存で早めに召し上がっていただきたい。 |
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