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230台頭する「食のナショナリズム」と自給小国・日本
   の米作りの関係は?

231IPA豊富なくさやは血管の病気を防ぐ!
2321日のパワーは朝食で!
233トウモロコシがスイートコーンと呼ばれる訳は?
234蒸し暑い時期のコメのおいしい保管法―野菜室がベスト!
235旬のレタスは加熱でたっぷり
236思考を修正してストレスから脱却



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■蒸し暑い時期のコメのおいしい保管法――野菜室
  がベスト!
 コメは乾物ではなく「生鮮食品」。だから梅雨のジメジメ、夏のムシムシは
コメの大敵だ。米が痛みやすい時季でも、コメをおいしく保存するにはどうし
たらよいのだろうか。無理なくできるちょっとしたコツを紹介しよう。

 まず、コメを買う時には若干割高になるが、なるべく少量ずつにしよう。家
族の人数にもよるが、2kg程度にするのがよさそうだ。家庭での保存期間の目
安は、冷暗所で夏場なら2週間から1カ月といわれている。長期保存は穀象虫
(コクゾウムシ)やカビが発生しやすくなるだけでなく、コメが酸化してしま
うので避けていただきたい。

 意外だが、コメは保管場所のにおいを吸着しやすい。購入時のコメ袋に入れ
たまま保管すると、コメ袋にあいている小さな空気穴からにおいが侵入するの
で面倒でも入れ替えよう。におい移りを防ぐ効果的な方法は密封容器に入れ
て、余分な空気に触れさせないことだ。

 では、その容器をどこに保存すればいいのだろうか。シンクの下に置く人が
多いようだが、熱湯を流したり水を使ったりするシンクの下は温度差が生じる
ので不向きなのだ。おまけに、コメは水ぬれや湿気を嫌うのでシンク下は避け
よう。

 おすすめは冷蔵庫の野菜室。密封容器やよく乾かしたペットボトルに入れて
フタを閉めておけばおいしさが1カ月程度なら変わらない。スペース的に大量
のコメはしまえないので、やはり少量ずつ購入することになりそうだ。

 大事なのは、新しいコメを米びつや密封容器に入れる時に底や四隅にたまっ
たヌカをきれいに取り除くこと。虫の発生のもとになってしまうからだ。野菜
室には入らないという方は、夏場だけでも虫除けに米びつ用の保存剤を使うと
いいだろう。コメのなかに鷹の爪(トウガラシ)を入れるという昔からの知恵
もある。

 さて、最近は健康のために玄米食にしている方も少なくないが、白米より玄
米の方がヌカの脂質が多いので酸化しやすく保存がきかない。玄米はとくに、
野菜室保存で早めに召し上がっていただきたい。