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■旬のレタスは加熱でたっぷり ★日本一のレタス産地・長野では高原ものの収穫最盛期に入った。冷涼な気候 を生かして栽培されたレタスはみずみずしく、昼夜の温度差が甘みを増すので たくさん食べていただきたい。そこでレタスの栄養や、量がたっぷり食べられ る簡単調理法を紹介しよう。 蒸し暑くなる時季には冷えたレタスサラダはごちそうだ。水分が多いので体 の内側から熱を冷ましてくれそうで、ことのほかおいしく感じる。淡色野菜の レタスはとくに栄養価が高いわけではないが、カリウムやカルシウム、鉄など のミネラル成分、ビタミンE、B1、C、食物繊維などをバランスよく含む。 また、レタスの茎には鎮静や催眠促進の作用があるラクチュコピコリンとい う成分が含まれており、ヨーロッパではレタスは「浮気どめ」「頭の疲れを癒 す野菜」などといわれている。日本でも「イライラを鎮める」などといわれる が、カルシウムとラクテュコピクコンの相乗作用を期待した説かもしれない。 ところで、レタスをおいしく食べたいなら、なるべく巻きがゆるく軽めのも のを選ぼう。重いものはお得なようだが、じつは収穫遅れの老化玉で味が落ち ている場合が多いからだ。買い物から帰ったらまず、葉を根元から1枚ずつ手 で外して洗う。包丁を使うと切り口が赤茶色に変色しやすいので御法度。 すぐに水をよく切って密封容器に入れ、冷蔵庫で保存する(しゃきっとさせ るために水につけておくと、うまみも水溶性のビタミン類も流れてしまう)。 食べるときにも、包丁は使わず手でちぎること。 旬の今ならレタスは比較的安く手に入る。購入後は鮮度がよいうちに食べき りたいが、サラダや付け合わせだけでは残ってしまう。そこでおすすめしたい のは加熱料理。強火でさっと炒めてじゃこを散らす、チャーハンの完成直前に 加えてさっと混ぜる、湯通ししておひたし風に、と軽く熱を加えると、かさが 減ってレタス半分くらいはすぐにお腹に収まる。 それも面倒なら、レトルトやインスタント食品に加えよう。中華丼にするな ら、ご飯の上にちぎったレタスをのせてからあんをかければ適度な歯ごたえが 残っておいしい。インスタントラーメン(あらかじめ、ドンブリに入れておく) やカップ麺(完成30秒前くらいに入れて、再度フタをする)の具にすると栄養バ ランスがよくなる。カップスープには完成後に小さくちぎって浮かせるだけ。 レタスなら包丁もまな板も不要だ。ぜひお試しを。 |
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