|
|
BACK目次 NEXT 目次 |
■米や野菜のうまみを引き出す土鍋で、料理をもっと おいしく! ★一年中でもっとも寒い時期とあって、アツアツの料理の土鍋料理が特別おい しく感じられる。土鍋はそのまま食卓に出せるだけでなく、保温性が高い、 余熱調理ができるなど優秀な調理器具だ。今回は土鍋の特性や料理法を紹介 しよう。 ここ数年、土鍋ごはんが流行している。手間もかからず、炊飯器で炊いたご 飯とはひと味違った風味があるからだろう。米の甘みがしっかりと出て、ふっ くらと程よい食感になる。理由は、土鍋ならではの熱しにくく冷めにくい特性。 昔からご飯炊きの極意は「始めちょろちょろ中ぱっぱ」といわれるが、土鍋な ら最初から強火(もしくは中火)にかけてもこの状態になる。炊飯器よりも短時 間で炊きあがるのも魅力だ。 米を炊くときには、加熱時間を計ることが大切だ。まず、土鍋に米と同量の 水を入れてフタをして1時間程度浸す。中火から強火で沸騰させる(火にかけ てから10分程度で沸騰させると米の甘みがもっとも引き出される。土鍋炊きに 慣れたら10分程度で沸騰する火加減を見つけよう)。 沸騰後は、すぐに弱火にして20分加熱する。火を消してそのまま10〜15分蒸 らすだけ。火を消す直前に強火にして1分加熱するとおこげができ上がる。最 初は失敗しても、何度かトライすればおいしいご飯が炊けるようになるだろう。 土鍋のよさは、ステレス鍋に比べて数倍の遠赤外線を出す点にもある。熱が 均一に効率よく伝わり、材料の組織を壊さずに徐々に内部から温めることがで きる。そこを利用すれば焼き野菜や蒸し野菜もできる。ガーデニング用の石を よく洗って鍋底に敷き、サツマイモを入れて加熱すれば焼きイモのでき上がり だ。カボチャやトウモロコシもこの方法を使ってホクホクに加熱できる。 土鍋は米や野菜のうまみや甘みをうまく引き出す、すぐれものだ。どこのお 宅にもひとつはあるであろう土鍋を、鍋ものだけでなく日常的に使ってみよう。 光熱費の節約にも一役買ってくれるだろう。 |
||