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202メタボリックシンドロームが心配な方は”機能性野菜の
   実力派”茄子を!

203骨丈夫になるポイントはカルシウム摂取と適度な運動
204カリウムが豊富な栗は高血圧予防の味方!
205起き抜け、就寝前、入浴前後の水分補給で
                        脳の血管を守れ!

206中高年こそ牛乳だ――脳梗塞や高血圧予防に
                                                                1日1杯!
207愛飲家の健康管理にオススメ! 
                                               ホウレンソウの葉緑素

208アレルギー性鼻炎患者が急増中、秋にくしゃみが続く
     人は要注意!



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■愛飲家の健康管理にオススメ! 
                          ホウレンソウの葉緑素

『ポパイ』を見ていた世代にはホウレンソウは魔法の野菜だ。だって、ホウ
 レンソウの缶詰を食べたポパイはあら不思議、一瞬にして筋肉隆々となって
 大男のブルートをガツンとやっつける! そのためにパワーと健康のイメー
 ジが強いが、当然あれほどの効果はない。しかし、緑黄色野菜の代表選手と
 いえそうな多彩な働きを持つ。どんな栄養や機能性があるのだろうか?


 1年中出回っているホウレンソウの旬は秋から冬。ビタミンの含有量が多く
なり、寒にあたって甘みが出てくるからだ。栄養成分としてはカロテン、ビタ
ミンB1、B2、C、E、鉄、カリウムなどが豊富に含まれている。とくに多いの
はカロテンで、体内でビタミンAに変わって風邪予防や肌荒れ予防に働く。こ
れからの時季に大いに活躍してくれる野菜といえる。

 さらにホウレンソウの栄養成分で紹介したいのは葉酸と葉緑素、ピラジンの
3つだ。造血のビタミンと呼ばれる葉酸は貧血予防に、葉緑素はニコチンやア
ルコールの中和解毒に働く。愛煙家や愛飲家はホウレンソウの力を借りよう。

 もちろん、タバコの場合はきっぱりと縁を切ることが体にはよいことはいう
までもないが。そしてピラジンは、血液をサラサラにする香り成分だ。血小板
凝集を抑えて血栓を防ぐので、動脈硬化を予防してくれる。

 こんなに体によい成分が豊富に含まれるホウレンソウだが、効率よくとるに
はちょっとしたコツがいる。貧血を予防する鉄はたんぱく質食品の卵や魚、肉
と組み合わせると吸収がよくなる。ビタミンCもまた鉄の吸収率を高くする。
ただし、食後すぐにコーヒーや紅茶を飲まないことが大切だ。

 また、ビタミンCはゆでてから水にさらし過ぎると流れ出てしまうので、ゆ
がくときには手早く済ませていただきたい。

 さて、冒頭のホウレンソウの缶詰の話に戻ろう。新鮮野菜がふんだんに手に
入る日本ではとんと見かけないが、アメリカには今でもある。しかし、ポパイ
の好物だと期待して食べるとガッカリの味だ。実はこれ、素材缶。ラザニアや
キッシュなどの料理の具にする。なぜにポパイがこんなものをおいしそうに食
べていたのか、気になるところではある。