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■愛飲家の健康管理にオススメ! ホウレンソウの葉緑素 ★『ポパイ』を見ていた世代にはホウレンソウは魔法の野菜だ。だって、ホウ レンソウの缶詰を食べたポパイはあら不思議、一瞬にして筋肉隆々となって 大男のブルートをガツンとやっつける! そのためにパワーと健康のイメー ジが強いが、当然あれほどの効果はない。しかし、緑黄色野菜の代表選手と いえそうな多彩な働きを持つ。どんな栄養や機能性があるのだろうか? 1年中出回っているホウレンソウの旬は秋から冬。ビタミンの含有量が多く なり、寒にあたって甘みが出てくるからだ。栄養成分としてはカロテン、ビタ ミンB1、B2、C、E、鉄、カリウムなどが豊富に含まれている。とくに多いの はカロテンで、体内でビタミンAに変わって風邪予防や肌荒れ予防に働く。こ れからの時季に大いに活躍してくれる野菜といえる。 さらにホウレンソウの栄養成分で紹介したいのは葉酸と葉緑素、ピラジンの 3つだ。造血のビタミンと呼ばれる葉酸は貧血予防に、葉緑素はニコチンやア ルコールの中和解毒に働く。愛煙家や愛飲家はホウレンソウの力を借りよう。 もちろん、タバコの場合はきっぱりと縁を切ることが体にはよいことはいう までもないが。そしてピラジンは、血液をサラサラにする香り成分だ。血小板 凝集を抑えて血栓を防ぐので、動脈硬化を予防してくれる。 こんなに体によい成分が豊富に含まれるホウレンソウだが、効率よくとるに はちょっとしたコツがいる。貧血を予防する鉄はたんぱく質食品の卵や魚、肉 と組み合わせると吸収がよくなる。ビタミンCもまた鉄の吸収率を高くする。 ただし、食後すぐにコーヒーや紅茶を飲まないことが大切だ。 また、ビタミンCはゆでてから水にさらし過ぎると流れ出てしまうので、ゆ がくときには手早く済ませていただきたい。 さて、冒頭のホウレンソウの缶詰の話に戻ろう。新鮮野菜がふんだんに手に 入る日本ではとんと見かけないが、アメリカには今でもある。しかし、ポパイ の好物だと期待して食べるとガッカリの味だ。実はこれ、素材缶。ラザニアや キッシュなどの料理の具にする。なぜにポパイがこんなものをおいしそうに食 べていたのか、気になるところではある。 |
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