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| ■起き抜け、就寝前、入浴前後の水分補給で
                                脳の血管を守れ!
★がんと並ぶ3大病である脳卒中と心臓病のおもな原因は、血管の老化である
 動脈硬化症だ。今回は脳の血管の病気に焦点を当てて、その予防法などを紹
 介しよう。
 血管の壁は加齢や生活習慣で硬くもろくなる。最悪の場合、脳に酸素と栄養
を届ける脳の血管が詰まって血流が止まってしまうこともある。すると脳細胞
は死んでしまい、二度と生き返ることはないから恐ろしい。脳は酸素不足に弱
い臓器なのだ。
 さて、脳卒中とは脳血管障害の総称でその7割は血管が詰まる脳梗塞、2割
が血管が破れて出血する脳出血、あとの1割がくも膜下出血だ。これらの病気
は何より、早期発見が重要になる。
 おもな症状は
 ・右側か左側の視野が欠ける。ものが二重に見える。
 ・ろれつが回らなくなり、言語障害が現れる。言葉が出でこない。
 ・ふらつく、立っていられないなどバランス感覚がとれない。
 ・片側の手足や顔に痺れや麻痺が起こる。
 脳は酸欠状態になって耐えられる時間はせいぜい3時間といわれている。つ
まり、発症後3時間の対応が大切だ。上記の症状が一旦治まっても、大きな発
作が起こる可能性があるのですぐに救急車を呼ぶか、病院に駆けつけよう。
 では、脳の血管を守る方法はないのだろうか。危険因子は喫煙、大量飲酒、
肥満、運動不足だ。健康診断で高血圧や高脂血症という結果が出た人は注意
が必要だ。とくに危険度が高まるのは糖尿病の人で、脳卒中で死亡する率は
血糖値が正常な人の2〜3倍になるという。
 日頃から生活習慣に気をつけ、危険因子と縁を切ることが何よりも重要だ。
 簡単にできる対策は水分の補給だ。起き抜け、就寝前、入浴前後に水分補
給することを習慣にしよう。水分不足では血がドロドロになって血管を詰ま
らせ、脳梗塞になりやすいからだ。また、長湯やサウナもやめたほうがよい
だろう。
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