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■アスパラに新顔登場 アスパラの旬がやってきた。鮮やかな緑のアスパラは、軽く火を通すと歯ご たえが良く甘い春の香りが口に広がる鮮度が勝負の野菜だ。かつては缶詰のホ ワイトアスパラが主流だったが、グリーンアスパラが野菜売り場を彩るように なった。ちなみに、両方とも同じ品種で、土の中で育てると白く、たっぷりと 陽に当てて育てると緑になる。 もちろん、緑の方が栄養豊富だ。アスパラギンはアミノ酸の一種で、栄養ド リンクの名前にも使われるほど疲労回復に効果を発揮する成分だ。穂先に含ま れるルチンは血管を強化して血圧を下げる働きがあるし、カロチンやビタミン B1、B2、Cなども豊富に含まれる。がんや動脈硬化予防効果も認められている という。アスパラには、免疫力強化や肝機能改善の働きもあるので焼き野菜や サラダ、揚げ物などにして旬を味わいたい。 さて今年は、昨年までホテルや一部のレストランだけでしかお目にかかれな かった希少野菜・紫アスパラ(皮が紫色、内側が緑色の新品種)が小売店に並 び始めた。収穫量が増えたために流通するようになったもので、糖度が高くて 抗酸化物質のアントシアニンやビタミンCが豊富なアスパラだ。生食ができる ので手間をかけずに食べられるという特長があり、火を通せばトウモロコシの ように甘くてホクホクとした味が引き立つ。茹でると紫色素が落ちるので、新 鮮なうちなら生で食べるか焼いて食べよう(まだ流通していない地域もある)。 ほかにも、北海道内や一部の通信販売では生食用のホワイトアスパラがお目 見えしている。在来品種よりも太くて甘い畑の珍味だ。 アスパラを買うときには、穂先がしまって切り口が生き生きとしているもの を選ぼう。鮮度が命の野菜だけに、買ったらすぐに食べきるようにしたい。時 間がたつと苦味が出るが、保存したい場合はビニールに少し水を入れて必ず立 てておくこと。さあ、今年は新品種の紫や白いアスパラも食べてみよう。 |
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