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■メロンは健康維持に効果のある機能性食品 毎年この時期になると札幌中央市場で夕張メロンの初セリが行なわれ(昨年 は5月13日)、札幌の百貨店が高値で競り落とす。ご祝儀相場とはいえ、昨年 は1玉が165,000円だった。こちらは庶民には高嶺の花だが、もうすぐハウス メロン(露地もの)などが旬を迎えて手ごろな価格になってくる。 糖度が高く果汁たっぷりの品種が出てから嗜好品的な位置づけになりつつあ るメロンだが、じつは健康維持に効果がある機能性食品だ。日本人が採り過ぎ とされている塩分を排出する働きがあるカリウムが豊富なうえに(100gあたり 340mg)、そのまま食べるので調理による栄養損失もない。カリウムは汗と一 緒に体外に排出されるので、発汗量が増える夏場にはぴったりの果物だ。 さらに「果物の王様」と称されるマスクメロンなどの温室メロンには血液降 下作用があるキャバ(γ-アミノ酪酸)が多い。夕張などの赤肉系メロンはβ- カロテンが非常に豊富で(100gあたり3600μg)、その含有量はホウレンソウ に匹敵するほど。 病気見舞いの定番ともいえるメロンだが、ベット上で安静にしていると下肢 にできやすくなる血栓を予防する効果や、食物繊維のペクチンが多いので運動 不足による便秘を改善する効果もある。なるほど、高級感と見栄え、おいしさ だけでなく栄養面からも見舞いの品にぴったりの果物だ。 さて、マスクメロンが並んでいるとどれを買おうかと迷ってしまうが、ツル (ヘタ)が太いものの方が甘く、全体的にネットが細かくて均一にでているも のがいいそうだ。食べごろの芳香と上品な甘さはこたえられないが、ツルがし おれた感じになった時が食べごろ。ハウスメロンは果実の下が少し柔らかく弾 力が出てきた時が食べごろのめやすだとか。冷やしすぎはせっかくの甘みを消 してしまうので、3時間程度にしよう。 |
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