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■油断大敵! 夏でもはやるインフルエンザの予防策 ★昭和32年は前年冬からのインフルエンザ流行がおさまらずに春になってもそ の勢いは衰えなかった(通称:アジアかぜ)。6月に入っても感染の勢いは止 まらず、国民の40〜60%が罹患したといわれた。それから50年、局地的では あるが夏にインフルエンザが流行するようになった。そこで、家庭でできる 予防やそのための常備品を紹介しよう。 インフルエンザというと高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などつらい全身症状が 出て、死亡するケースもあるあなどれない病気だ。また、東南アジアや中国、 中東では鳥インフルエンザが発生し、人への感染も起きている。しかし現段階 では、人から人に感染しやすいウィルスに変化した例はないという。 ところが、インフルエンザウィルスは非常に変異しやすい。1918年に大流行 したスペインかぜや前述のアジアかぜも新型インフルエンザだった。いま、こ のような新型ウィルスがいつ発生してもおかしくない状況だ。そこで私たちも いまからインフルエンザの予防や対策を講じて、いざというときに、慌てない ようにしたい。 1、予防の段階 ・栄養のある食事、休養、睡眠をとる。帰宅後のうがい、洗顔、手洗い。 ・「風邪用のマスク」の購入→流行が始まると手に入らなくなる。 ・1週間分程度の食料や水の常備→感染力の強い流行初期には外出しない。 2、流行中の注意事項 ・外出は控える。やむを得ない外出時には必ずマスクをする。 ・人ごみには行かない→家族に高齢者や乳幼児がいる場合はなおさら。 ★<新型流行中>はコート類は玄関から先に入れない(可能なら家の外で 脱いで保管。付着したウイルスが生きている8時間前後は絶対に触れな い。家の中での保管はポリ袋の中で)。マスクは玄関で取って使い捨て (ポリ袋で密閉廃棄)。外出時は粘膜保護のためにゴーグルをする。洗わ ない手で目をこすらない。大げさで滑稽なようだが、これが基本。 3、罹ったら ・症状が出たら早めの受診。水分をとって安静に。家族内感染に注意。 ・タミフルや解熱剤を服用してもしなくても、異常行動に注意を払う。 ・咳が出るうちは外出しない。やむを得ない場合はマスクを着用する。 ★<新型>の場合は、咳をするときにはマスクの上から広げたティッシュ で顔を覆うこと(ポリ袋で密閉廃棄) 伝染病のインフルエンザは「うつらない、うつさない」が基本。マスクは飛ま つ感染を防ぎ、流行を食い止める「防波堤」と考えていただきたい。いまなら比 較的低価格で手に入る場合もあるので、家族の顔のサイズに合わせて多めに買 っておくことをお勧めする。 電車やバスで通勤通学する人は、バックの必需品と考えよう。国の対応も進 んでいるが、まずは家庭での備えを忘れずに。 |
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