153 豆よりも栄養豊富になるもやし−
               ―免疫力向上ならお任せ!

154 大腸がんを早期発見できる「便潜血検査」を年1回
      
受けよう!

155 ショウガにはがん抑制効果がある!
156 消化を促す「つるむらさき」で夏バテ撃退!
157 ミョウガには「清熱解毒」の薬効、前頭前野の
       働きも活発化!

158 実践!夜中の冷房術―梅雨時から夏の終わりまで
159 飲み過ぎ・吸い過ぎの粘膜の荒れには
                                                  インゲン料理だ!

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大腸がんを早期発見できる「便潜血検査」を年1回受けよう!
★家庭の食卓に肉や乳製品など高カロリー・高脂肪の食品が日常的に並ぶよう
 になったこの40年間で、患者数が8倍に増加した大腸がん。中高年の大敵と
 もいえる大腸がんへの対策を解説する。


 大腸がんの1990年の罹患数は6万人だったが1999年には9万人を超え、2015
年には胃がんや肺がんを抜くと予想されている。罹患年齢では60代がもっとも
多く、次いで70代、50代と続く「中高年の大敵」ともいえる病気だ。

 気になるのは大腸がんの自覚症状だが、早期にはほとんどないようだ。それ
でも、毎日の自己チェックは怠らないようにしたい。血便の有無、便が細くな
る、残便感、便に粘液が混じる、下痢と便秘を繰り返すなど、排便時の変調を
敏感にとらえておくことが大切だ。血便は暗赤色や黒っぽい血液が混じるのが
特徴なので、血の色で痔と区別したい。

 では、早期発見するにはどうすればよいのだろうか。現在もっとも普及して
いるのは、肉眼ではわからない出血を見つけることができる「便潜血検査」だ。
採便棒で便の表面をまんべんなくこすり取るだけで済む、簡便で有効な検査法
といえる。もちろん、この検査が陽性であっても大腸がんだとは決めつけられ
ない。

 逆に大腸がんであっても1〜2割は便潜血反応が陽性にならないようだが、
40歳を過ぎたら1年に1度はこの検査を受けていただきたい。国立がんセンタ
ーで大腸がんの手術を受けた人の3割はこの検査で発見されているそうである。

 ところで、気になるのは大腸ポリープと大腸がんの関係だろう。50代では4
人に1人にポリープがあるともいわれているが、そのほとんどは良性だ。それ
でも大きいものを放置しておくとがんになる可能性があるという。健康診断な
どで発見されたことのある人はポリープができやすい体質だと自覚して、2〜
3年おきに大腸内視鏡検査を受けたいものだ。

 大腸がんは進行が遅く、発見さえ早ければ肛門から大腸に内視鏡を挿入して
切除したり、手術で「ほぼ」完全に治すことが可能な病気だという。まずは大
便をしっかり観察してから流す、年に1回は便潜血検査を受ける、という簡単
で負担の少ない方法で早期発見に努めたい。

 

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