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■ミョウガには「清熱解毒」の薬効、前頭前野の 働きも活発化! ★蒸し暑さで食欲が落ちたときには、ミョウガを刻んで食卓にのせると食が進 む。独特の芳香とさっぱりとした辛みはまさに「和のスパイス」だ。夏ミョウ ガの旬は梅雨入り頃から夏の初めまでの2カ月ほどで、漢方では「清熱解毒」 (邪熱を取り除き解毒する)の薬効があるとされていることからも、いまの時 期に合った野菜といえる。その美味しい食べ方を教えよう! ミョウガは北海道から沖縄まで自生する日本原産の馴染みの食べ物だ。昔か ら「忘れ草」と呼ばれて物忘れの原因だという汚名を着せられてきたが、それは 科学的には根拠のない説なのでご心配なく。それどころか、あの香りが脳の前 頭前野の働きを活発にすると考えられる実験結果もあるほどだ。 さらに、あの爽やかな辛みの元のテルペン化合物・ミョウガジアールは血液 をサラサラにするし、香気成分のガラナールにはがん細胞を自滅させる働きが ある。200種類以上の成分が作る芳香にはリラックス効果があるというのだか ら、旬の間に薬味や漬物、酢の物にしてせっせといただきたい。 ところで、ミョウガがガラスの器などに盛られると赤紫が映えるが、あの色 素は抗酸化作用のあるアントシアニンだ。きれいな色を生かして、冷や奴にの せたりキュウリや大根と塩もみすると涼しげで夏の料理らしくなる。切り方も 千切り、小口切り、縦薄切りと変えてみると歯ごたえが違っておいしいものだ。 加熱し過ぎるとミョウガの特徴である香りが抜けてしまうので、てんぷらな どに料理するときに気をつけよう。えぐみが苦手だという方は、刻んでさっと 水にさらすと食べやすくなる。ただし、こちらも短時間で切り上げないと機能 性成分が流れてしまうのでもったいない。買うときには先端が閉じて光沢があ り、身がしまったものを選ぼう。 |
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